イチロー氏が忘れぬ日本での苦悩「つらかった」 本拠地の“雰囲気”に葛藤「数えられていた」

マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏【写真:Getty Images】
マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏【写真:Getty Images】

「パワプロ・プロスピ公式チャンネル」で松井秀喜氏と対談

 マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏がYouTubeの「パワプロ・プロスピ公式チャンネル」に出演。松井秀喜氏と対談し、メジャーリーグ挑戦前の日本時代は「つらかった」という思いを明かした。

 オリックスでは入団3年目の1994年から7年連続で首位打者を獲得。1995年からパ・リーグ連覇を達成した。個人としてもチームとしても成績は充実。それでも、どこか満たされない思いがあったようだ。

 イチロー氏は、松井氏に「日本でやっているときに、何やったって打てちゃうよなという感覚にならなかった? それに対してちょっと寂しい思いとか」と質問。これに対して松井氏は「イチローさんがそれを感じているのは、すごい分かりました」と返し、こう続けた。

「ここ(日本)でやってても、イチローさんの心は満たされないんだろうなっていうのは、リーグが違っても感じました。1999年にマリナーズのキャンプに行きましたよね。あの時のニュースから伝わってくる表情を見て『あー、これ絶対(メジャーに)行くよな』って感じましたね」

 そんな指摘を受けたイチロー氏はオリックス時代を回顧。当時の本拠地であるグリーンスタジアム神戸のそれほど多くなかった観客数を「数えられたからね」と表現し「(交通の便など)場所が良くないんだけど……。それでもモチベーションは上がらない」と当時の心境を説明した。

 松井氏が「イチローさんという存在がありながら、神戸のファンはなんで(球場に)行かないんだろうって。球場は素晴らしい。決して弱いわけではない」と疑問を呈する中、優勝イヤー以降は満員にならない状況を「そのモチベーションはつらかったね、僕は」と振り返っていた。

【実際の写真】ファンの数を「数えられた」 当時のグリーンスタジアム神戸の客席

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