ハム新庄監督も驚いた「抜けがすごい」　支配下まだ3日…“台湾の至宝”20歳右腕の潜在能力

孫易磊は22日に支配下登録即デビュー→この日は延長12回を3者凡退

■楽天 1ー1 日本ハム（25日・楽天モバイル）

　日本ハムは25日、楽天モバイルパークで行われた楽天戦に1-1で引き分けた。延長12回に登板した孫易磊（スン・イーレイ）投手は、プロ2試合目の登板ながら痺れるマウンドで3者凡退と堂々の投球ぶりに、新庄剛志監督も賛辞を惜しまなかった。

　先発の細野が7回3安打1失点の好投。救援陣は無失点リレーで、ついに最終回を迎えた。12回の攻撃で得点は入らず、勝ちはなくなった場面。マウンドに送られたのは“台湾の至宝”と称される、入団2年目の20歳右腕だった。

　島内には最速154キロの直球で追い込み、133キロのチェンジアップを振らせて一ゴロ。中島は直球で左飛に打ち取り、最後は小郷を136キロのチェンジアップで空振り三振。左打者3人に対して、わずか11球で任務を遂行した。

　6投手がつないだ試合に、指揮官は「みんなよかった。イーレイとか」と名前を挙げ、「やはり（相手が）ボールを見ていないっていうのもありますけど、左打者のチェンジアップかな。抜けがすごいですよね」と驚きを隠せなかった。

　22日に支配下登録が発表され、同日のソフトバンク戦（エスコンフィールド）でデビューした孫易磊。このときも同点の9回から登板して2回1安打無失点投球を披露した。そしてこの日も好投でアピール。自慢の投手陣にまたひとり、楽しみな存在が増えた。

（町田利衣 / Rie Machida）