朗希ら開幕ローテが半壊…ド軍に必要な“次なる一手” LA記者が熱弁「持ちこたえるためには」

ドジャース・佐々木朗希【写真:Getty Images】
ドジャース・佐々木朗希【写真:Getty Images】

先発防御率はリーグ11位、投球回数はワースト2位も…

 大谷翔平投手、山本由伸投手、佐々木朗希投手が所属するドジャースが12日(日本時間13日)時点で41勝28敗、勝率.594でナ・リーグ西地区トップに立っている。もっとも、ジャイアンツやパドレスなど強豪揃っているだけに夏場のトレード補強は必須。果たして誰を狙うのか。LA記者が展望している。

 米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のドジャース番、ファビアン・アルダヤ記者が「トレード・デッドラインに向けた基礎情報:注目すべき3つの初期のストーリーライン」として占った。「ドジャースの投手陣の層は壊滅的な状態だ。故障者リストには14人の名前が並んでいる」とし、トレード市場では投手の補強を狙うと断言。その上で先発、リリーフどちらを重視するかと言えば、「リリーフ投手をトレードという形で補強する可能性が高い」と見た。

 佐々木が5月から離脱し、タイラー・グラスノー、ブレイク・スネルと開幕先発ローテ―ショーンは半数が消えた。先発陣の防御率はリーグ11位の4.29、321.0回はワースト2位と、質でも量でも苦戦はしている。アルダヤ記者は「先発投手の補強に)動かないとは言い切れないだろう」とし、「トミー・ジョン手術からの復帰で苦戦しているサンディ・アルカンタラを獲得できると考えているかもしれない」とサイ・ヤング賞投手の補強もあり得ない話としている。

 一方で「ドジャースは戻ってくる選手たちにそれなりの自信を持っている」と見ており、大谷を含めた故障者が復帰すれば十分な陣容との見解を示した。佐々木に関しても「まだ”育成プロジェクト”だが、それでも構想には入っている」。では優先事項は何か――「おそらく右腕のリリーバーだろう」と同記者。「特にエバン・フィリップスがトミー・ジョン手術を受け、ブレイク・トライネンとブラスダー・グラテロルの今後が不透明なことを考えると、特にそうである」と分析した。

 ドジャースは救援陣も防御率4.03でリーグ9位と強みになっていない。大型補強で獲得したタナー・スコットも不安定な投球に終始しており、ルーキーのベン・カスペリアスらが奮闘してどうにか耐え抜いている格好だ。故障者の早期復帰が望まれるが、「彼はキャッチボールを始めたが、まだ道のりは長い。また、グラテロルもオフシーズンの肩の手術から復帰を目指しているが、それでも、球団はもう一人の優れた投手の補強を検討するかもしれない」とした。

 アルダヤ記者は最後に「ドジャースのリリーフ投手陣はすでにメジャーリーグで最大の負担を負っており、最後まで持ちこたえるためには新しい投手が必要だ」と指摘し、登板過多になっているブルペンには補強が必須と見ている。果たして、ドジャースは今後どんな動きを見せるだろうか。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY