痛恨ミス→千賀滉大の負傷に「最悪だ」 主砲が沈痛…止まらぬ懺悔「起きてほしくなかった」

アロンソの逸れた送球をキャッチした際に千賀は脚を負傷した
【MLB】メッツ 4ー3 ナショナルズ(日本時間13日・ニューヨーク)
メッツの千賀滉大投手は12日(日本時間13日)、本拠地でのナショナルズ戦に先発し、6回途中1打無失点で負傷降板したが、7勝目(3敗)を手にした。メッツは4点リードの9回に1点差まで迫られながらも、守護神エドウィン・ディアス投手を投入して逃げ切り、6連勝を飾った。だが、エースを襲ったアクシデントに、試合後のクラブハウスは重い空気が漂った。
6回、1死からエイブラムズのゴロを処理した一塁手ピート・アロンソ内野手は、ベースカバーに入った千賀への送球。これが高く浮いたため、千賀はジャンプして捕球し、右足でベースを踏んでアウトを取ったが、右太もも裏を押さえてグラウンドに転がり込んだ。
アロンソは沈痛の面持ちで、苦しむ千賀に寄り添った。試合後に千賀からベースを踏む前に足に違和感を覚えていたことを伝えられたそうだが、「それでも最悪の気分であることは変わらない」と意気消沈した。
チームメートからも励まされたという主砲は「何とかアウトを取ろうとした。彼が最高のキャッチをしてアウトに取ったけど全然嬉しくない。自分はベストを尽くしたつもりだけど、最悪だ。誰かがけがをするのは見たくないし、自分が関わっていたことも最悪だ。こんなことは起きてほしくなかった」と沈んだ声で話し終えると、がっくりと肩を落とした。
千賀がグラウンドで倒れ込んでいる間、左翼からかけつけて背中をさすっていたブランドン・ニモ外野手は「彼は素晴らしい投球をしていた。けがをするのを見るのは辛い」と険しい表情を浮かべた。「チームにとってはもちろん痛手だが、彼自身のためにも長期離脱するのは見たくなかった。(昨年のけがから)ここまで懸命の努力で戻ってきて素晴らしい活躍をしていた。100%の状態になってから戻ってきてほしい」と思いやった。
メンドーサ監督によると、千賀は負傷者リスト入りする見通しで13日(日本時間14日)に精密検査を受ける。誰もが早期の回復を祈っている。
(Full-Count編集部)