千賀滉大の離脱で消滅した“トレード説” 大きすぎる代償…チームを揺るがす問題

緊急降板したメッツ・千賀滉大【写真:Getty Images】
緊急降板したメッツ・千賀滉大【写真:Getty Images】

ブラックバーンはA's時代の2022年にオールスター選出

【MLB】メッツ 4ー3 ナショナルズ(日本時間13日・ニューヨーク)

 エースの故障が思わぬ影響をもたらしそうだ。メッツの千賀滉大投手は12日(日本時間13日)、本拠地でのナショナルズ戦に先発するも、6回に一塁カバーに入った際に右足を負傷。その場で倒れ込み交代を余儀なくされた。負傷者リスト(IL)入りが見込まれており、これに伴い、“チーム戦略”も大きく変わることになる。

 今季13度目の先発マウンドに上がった千賀は順調にゼロを並べた。しかし6回、1死からエイブラムズの打球は一、二塁間へ飛び、一塁手アロンソが捕球。ベースカバーに入った千賀への送球が高くなった。千賀はジャンプしてキャッチしてアウトは奪ったが、足を抑えたままグラウンドに転がり込んだ。試合後に取材に応じたカルロス・メンドーサ監督はハムストリングスの負傷でIL入りする意向を明かした。

 5回2/3を1安打無失点に抑えて7勝目を手にし、防御率1.47もメジャートップになったが、代償はあまりに大きかった。米移籍情報サイト「MLBトレードルーマーズ」は「あの時飛び上がったことがそれ(怪我)と何か関係があってもなくても、より大きな観点から見れば、これはメッツにとって打撃だ」とし、千賀の故障による余波を指摘する。

 千賀の離脱前、「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマン記者は、今季2登板で防御率3.00のポール・ブラックバーンに獲得の打診が届いていることを明らかにした。2022年にオールスターに選出され、昨季まで3年連続14先発以上の右腕は右膝の違和感で出遅れたものの実力は確か。同メディアは「メッツがローテーション投手のトレードについて関心があったとしても、その願望は今回の怪我を受けておそらくまったく無くなっただろう」とし、千賀離脱で先発陣が薄くなったことで放出はないのでは、と見ているようだ。

(Full-Count編集部)

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