大谷翔平、試合後の「1秒」が物語る思い 電撃先発発表の直前…行動から感じた早期復帰

ドジャース・大谷翔平【写真:Getty Images】
ドジャース・大谷翔平【写真:Getty Images】

試合後に見せていた“投手復帰”を予感させる行動

【MLB】ドジャース 5ー4 ジャイアンツ(日本時間16日・ロサンゼルス)

 ドジャース・大谷翔平投手が16日(日本時間17日)の本拠地パドレス戦で663日ぶりに登板することが決定した。まだ復帰日が発表されていなかった15日(同16日)のジャイアンツ戦終了直後、大谷はひとり、投手復帰が近いことを予感させる行動を見せていた。

 大谷はエンゼルス時代の2023年9月に右肘を手術。昨年11月には左肩を手術し、今季はここまで3度のライブBPに登板。着々と投手復帰への歩みを進め、本人も「前回の登板(ライブBP)も強度的には問題なかった。試合で投げられるレベルには近づいている」と手応えを口にしていた。

 15日(同16日)の試合に勝利した直後、選手たちはいつも通りハイタッチのためグラウンドに並んだ。その中で大谷は真っ先にマウンドへ向かい、プレートに右足を添えて本塁へ投げようとする仕草を見せた。わずか1秒ほどで、その後はすぐさまハイタッチに加わったが、今思えば翌日の登板のために、マウンドから見える光景と感触を確かめていたのだろう。その後投手復帰が発表され、行動に納得がいった。

 試合前のデーブ・ロバーツ監督の会見では6月下旬の投手復帰の可能性が示唆され、試合後の会見ではパドレス4連戦中に復帰すると明言。そして記者席に戻ると球団が投手復帰は翌日になることを発表した。目まぐるしく変わる動向に、翻弄された1日だった。

 大谷自身も、投手復帰を待ちきれないのだろう。試合後には一足先に“登板”し、二刀流への熱い思いを感じさせた。最初は短いイニングからのスタートになる見込みで、打者としても出場予定。「二刀流・大谷翔平」がついに再始動する。

(上野明洸 / Akihiro Ueno)

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