大谷翔平、663日ぶり復帰で感じた二刀流の“効果”「温まった状態」 電撃登板の裏側…一問一答

投手としては1回2安打1失点
【MLB】ドジャース 6ー3 パドレス(日本時間17日・ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平投手は16日(日本時間17日)、本拠地のパドレス戦に「1番・投手兼指名打者」で投打同時出場し、投手としては663日ぶりにマウンドに立った。1回2安打1失点の内容で、打者としては4打数2安打1四球。試合後に報道陣に語った一問一答は以下の通り。
――今日のパフォーマンスを振り返って。
「結果的にはそこまでいい結果だったとは言えないですけど、まず今日を投げ終えて、また次も投げられそうな雰囲気があることが、まず一歩前進かなと思います」
――緊張はしたか。
「野手よりは緊張しましたね」
――球速が上がったことは驚いたか。
「なるべく95、96(マイル)ぐらいで投げたいなとは思ったんですけど。やっぱり試合のレベルでマウンドに行くと上がってしまうのかなっていうのはあったので。最後、ボガーツ選手の打席に関してはリラックスして投げられたので、そこも一つ良かったかなと思います」
――今後は2イニング、3イニングという過程となるのか。
「そうですね。100マイル近く、まず術後投げたのは初めてなので、明日以降の反応を見たいなと思いますし。1週間に1回投げつつ、またイニングを少しずつ伸ばしていけたら、ブルペンにとっても少しでも負担が減るのかなと思います」
――二刀流でプレーすると気持ちは高ぶるか。
「比較的、体がずっと温まってゲームに入っている状態で、今日は打席にいけたので。感覚的にはやっぱりDHよりスムーズに過ごせる感じはします」
――2年ぶりのマウンドの印象は。
「本当に感謝しかないというか、ここまで2回目の手術で、執刀医の方もそうですし、トレーナーの方もそうですし、ずっとサポートしてもらってここまで来られたので。今日は結果うんぬん関係なく、本当にそういう人に対して、すごく感謝の気持ちというか、それをマウンドで出せたのが良かったなと思います」
――アームアングルが下がっているのは現状一番いいということか。
「シンカーを中心に投げたので、そのせいというか、そういうアングルになる。もちろんフォーシームやスプリットに比べたら多少下がる傾向はあるので、そういう影響かなと思いますけど。そこまでメカニクスに関しては気にしてないというか。逆に、自分のタイミングよりもちょっと速いスピードで腕が振れていたので、思ったよりもグラブサイドにボールがいってたのかなと思います」
――ドジャースタジアムで公式戦初めて投げてみて。マウンドからの景色は。
「本当にバッターに集中していたんで、あんまり気にする余裕がなかったというか。今日に関してはそうですね、入りすぎてたぐらいの感じだったので。次からリラックスして、それを見られるぐらいがいいんじゃないかなと思ってます」
――打者でも2安打2打点で二刀流だった。
「1点取られて、バットで2点返して、1イニング消化したと思えばトータルで見ればプラスかなとは思うので、1試合を通しては良かったんじゃないかなと思います」
――1か月近く前倒しに。ライブBPよりも試合に出る方が合理的という考えだったか。
「そうですね。チーム状況も加味して、僕にとってもプラスだと思います。そっちの方がスムーズにいけるという判断だったので。ライブBPでイニングを伸ばしながら、ある程度4回、5回投げれるようになってから試合に入るパターンと、今日みたいにショートイニングで、試合のレベルでそれなりの強度で投げる2通りのパターンはあったと思うので。後者を取ったという感じですね」
(Full-Count編集部)