大谷翔平の復帰登板は「グレート」 最速161キロに指揮官も驚き「95~97マイルくらいだと…」

パドレス戦に「1番・投手」で投打同時出場
【MLB】ドジャース 6ー3 パドレス(日本時間17日・ロサンゼルス)
ドジャース・大谷翔平投手は16日(日本時間17日)、本拠地で行われたパドレス戦に「1番・投手」で投打同時出場。663日ぶりとなる投手復帰を果たした。投げては1回28球を投げて2安打1失点。打者としては4打数2安打1四球で打率を.300とした。試合後に取材に応じたデーブ・ロバーツ監督は「得点を許したけど、グレートだったと思う」と称えた。
大歓声の中でマウンドに上がった大谷は初回、先頭のタティスJr.の初球で98マイル(約157キロ)をマーク。2番のアラエスには最速100.2マイル(約161.2キロ)を計測した。それでも2安打でピンチを作り、マチャドに犠飛を浴びて先取点を許した。平均球速は99.1マイル(約159.4キロ)だった。
チーム勝利後に会見に登場したロバーツ監督は「得点を許したけど、グレートだったと思う。とてもいい球を投げていた。速球は格段に良くなった」と大きなステップを踏んだことに手応えを感じたようだ。これまでの3度のライブBPでは最高球速97マイル(約156キロ)前後だったが、今回はショートイニングとはいえ160キロを計測した。
さらに指揮官は「(ボールの速度は)100マイル(以上)を計測し、全員の期待を上回っていたと思う。(正直)95~97マイルくらいだろうと思っていた」と、想定よりも強度が上がったことに目を丸くした。「彼のなかの闘争心だったり、アドレナリンがでていたのだろう。闘争心を感じる投球をしていたと思う」と理由を分析。その上で「私たちにとって今日は全体的にポジティブな1日だ」と笑顔を見せた。
大谷の登板は1イニングを想定していたが、「30球以上は投げさせないつもりだった。なので、(結果に関わらず)ボガーツが最後の打者だった」。途中降板という形にならず、しっかり投げ切ったことも好材料だった。
大谷は、バットでは1点を追う3回2死三塁、右腕シーズから同点の左中間適時二塁打。自らのバットで黒星を消した。4回2死一、二塁では右前適時打を放ち、5点目を呼び込んだ。マルチ安打は3試合連続で今季24度目。打率.300となり、5月23日以来の打率3割に到達した。
(Full-Count編集部)