“新庄采配”は「勇気がある」 元NPB監督が語る作戦の妙…痺れた指揮官同士の読み合い

日本ハム・新庄剛志監督【写真:冨田成美】
日本ハム・新庄剛志監督【写真:冨田成美】

真中満氏が「月曜日もパテレ行き」で力説した

 16日に配信された「パーソル パ・リーグTV公式」YouTubeチャンネルの「月曜日もパテレ行き」に真中満氏が出演。監督経験者ならではの視点で日本ハムの新庄剛志監督の采配を解説した。

 12日に行われた日本ハムーヤクルトで、1ー1で迎えた3回に日本ハムがダブルスチールで勝ち越しに成功した場面について言及した。2死一、三塁の好機で、一塁走者・五十幡亮汰外野手が二盗を試み、一、二塁間に挟まれた隙に三塁走者の進藤勇也捕手が本塁に生還した。

 真中氏は「もちろん2人の走塁はうまいよね」と評価。「ランナーが五十幡だから、“普通に走ってきそう”と思う」とコメントした五十嵐亮太氏に対して、「そうなの! そこが引っ掛かりやすい。例えば足の速い人がサード(ランナー)にいたら、(相手チーム側はダブルスチールを)想定できるけど、進藤の足はそこまで速くない。だからこそ、新庄監督は考えて、『これなら、五十幡がスタートしたら(捕手は二塁に)投げるだろう』という状況で走らせている」と解説した。

 続けて、「ここは監督同士の読み合い。『五十幡がこんなところで走ったら、ダブルスチールが怪しくない? ピッチャーカットでいいんじゃないか』という選択をすれば、完全に三塁ランナーはアウトになっている。もう完全に監督同士の駆け引き」と監督経験者だからこその視点で語った。

「ここで、ダブルスチールを出したっていうのは勇気があるよね。いい作戦だった」。新庄監督の采配を称賛した。

(「パ・リーグ インサイト」編集部)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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