新庄監督、試合後は「悔しい」連発 ノーノー逃した北山に“親心”「オーマイゴッシュ!」

巨人戦の指揮を執った日本ハム・新庄剛志監督【写真:イワモトアキト】
巨人戦の指揮を執った日本ハム・新庄剛志監督【写真:イワモトアキト】

無安打無得点試合なら球団ではコディ・ポンセ以来3年ぶりだった

■日本ハム 4ー1 巨人(19日・東京ドーム)

 日本ハムの北山亘基投手が19日、東京ドームで行われた巨人戦に先発。9回1死までノーヒットノーランを継続する快投を演じたが、大城卓三捕手に一発を浴びて史上91人目、103度目の快挙とはならなかった。試合後、報道陣の取材に応じた新庄剛志監督は「オーマイゴッシュ!」と肩を落とした。

 北山は初回を11球で3者凡退。5回まで56球と省エネ投球で順調にゼロを重ねた。7回2死から泉口友汰内野手に四球を出して完全試合とはならなかったが、その後もヒットを許さず。4-0のまま9回のマウンドに上がった。先頭のオコエ瑠偉外野手に11球を粘られながらも二飛に打ち取ったが、続く大城にカウント1-2から被弾。まさかの一発に北山は天を仰いだ。

 それでも、9回122球を投げて1安打1失点、1四球5奪三振で完投勝利をマークした。この日、再び規定投球回に到達して防御率1.12で12球団トップに躍り出た。プロ4年目右腕は、前回先発した12日のヤクルト戦で8回5安打1失点(自責0)、自己最多の14奪三振で4勝目を挙げていた。

 試合中はベンチで見守っていた新庄監督。9回にはいつもと異なり“最前列”に陣取り、祈るような目で快挙の瞬間に期待していた。試合後は開口一番、「オーマイゴッシュ! 緊張したぁ。あーいってほしかったね。悔しいうまく打たれましたね、大城くんも必死ですから」と大城を称えつつも、悔しさを滲ませた。

 それでも「今日の投げっぷりとかめちゃめちゃ格好よくなかったですか。投げた後飛び跳ねる仕草とか表情もそうだけど。東京ドームめちゃくちゃ合うんですよ、北山くん。すごかったね。だって最終回154? びっくりですよ」と、右腕の投球に感動しつつも「まあただ、悔しいね」と、自分のことのように残念がった。

 今季は開幕から圧倒的な投球を見せている。今後も達成する可能性を感じさせるピッチングだったが、「当分しないでしょうね。こういうチャンスってなかなかないですから。マウンドも全て環境も整ってメンタルもそうだし体調もそうだし、睡眠時間もそうだろうし、だから逃してほしくなかったですね」と、滅多にないチャンスだからこその“親心”も感じさせた。

(Full-Count編集部)

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