「誰を送り出しても戦力」 1〜4番“総入れ替え”で防御率1位右腕攻略…ハム新庄監督の意図

3カード連続勝ち越しで中日戦へ「3連勝を目指して戦えたら」
■日本ハム 4ー1 巨人(19日・東京ドーム)
日本ハムは19日、東京ドームで行われた巨人戦に4-1で勝利し、3カード連続のカード勝ち越しを決めた。先発した北山亘基投手があと2人でノーヒットノーランを逃すも9回1失点完投と好投したが、難敵・山崎伊織投手を打ち崩した打線も見事だった。
試合前時点で防御率12球団トップの1.08をマークしていた右腕相手に、前日18日の同戦の先発メンバーから、1〜4番までを“総入れ替え”した。水谷、清宮幸、レイエス、野村がベンチスタートとなり、五十幡、矢澤、マルティネス、郡司を起用。その4人が全員安打をマークした。17日に1軍復帰後初スタメンとなった3番のマルティネスは、4打数4安打の大当たりだった。
「1チームで、勝てるチームを2つ作りたかったので、今日のオーダーも昨日と全然違うオーダー。山崎くんがいい投手なので、守備を固めながら小技も含めて。(先発が)北山くんだったので2点で勝負がつくかなというところで4点取ってくれました」
新庄監督が起用の意図を説明しつつ、目尻を下げた。バッチリとハマってもぎ取った白星。「誰を送り出しても戦力でしょう。何番を打たせても。誰がつくったんだろうね。え、俺!? 俺か!! 上機嫌、って書いておいて(笑)」。試合後の声も弾んだ。
20日からはバンテリンドームに場所を移し、交流戦最後のカードとなる中日3連戦に挑む。「相性いいんでね。広島さんに相性悪いって言って2勝したので、3連勝を目指して戦えたら」と指揮官。誰が出ても仕事を果たす、今の日本ハムの勢いは止まらなそうだ。
(町田利衣 / Rie Machida)