「パドレスは悪者に見られる」 大谷翔平への死球で“遺恨”…球界OBが指摘した現状

ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】
ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】

クラッツ氏「ドジャースはタティスに内角球を投げなくてはならない」

 ドジャースの大谷翔平投手は、19日(日本時間20日)のパドレス戦でロベルト・スアレス投手から死球を受けた。“報復”か否かを巡って多くの議論が起きているが、元ヤンキース捕手が“球界の現状”を解説した。

 9回にパドレスのタティスJr.が死球を受け、一触即発の事態に。両軍の監督が退場処分となり、警告試合となった。その裏、大谷に99.8マイル(約160キロ)が直撃。“報復”と捉えた本拠地には大ブーイングが響き、不穏な空気が漂った。

 米ポッドキャスト番組「Foul Territory TV」では司会で元ヤンキース捕手のエリック・クラッツ氏が「組織全体がしたいのは、100万ドルのスピードボールを投げることだけだ。球がどこに行くかコントールできる投手を投入できないなら、自分のチームの金色のチケットであるオオタニは当てられてしまう。申し訳ないが、これが気に入らないなら、あなたはオオタニを下げるか、どこに球が行くか分かっている投手を起用するしかない」と提言する。

 そして「パドレスは悪者に見られるだろう。打者に向かって投げているので退場処分がもっと増えるだろう。それがいじめとか、強気の野球と見られるだろうが、やらなくてはならない。やらなくてはならない」と力を込めた。

「ドジャースは、タティスに内角球を投げなくてはならない。映像を見たら、彼があの球を打とうとしたが、腕が長くて本塁から(他の選手より)離れたところに構えている。だが本塁から離れたところに構えると、その打者はストライクゾーン外角高めの球はどんな球でも腕を伸ばして打とうとするのでもっと体に近いところに投げなければならなくなる」と説明。遺恨が残った両者の戦いは、次の顔合わせでも注目を集めそうだ。

(Full-Count編集部)

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