大谷も懸念「なかなか厳しい」 HR競争の過酷さ…ジャッジは参加後大不振、後遺症の心配も

大谷翔平がHRダービーに不参加の意向を示した
【MLB】ロイヤルズ 9ー5 ドジャース(日本時間29日・カンザスシティ)
ドジャースの大谷翔平投手は28日(日本時間29日)、敵地ロイヤルズ戦の試合後に、オールスター戦前日のホームランダービーに出場しない意向を示した。「現行のルールだとなかなか厳しい」とコメント。辞退となれば2022年から4年連続となる。
MLBのホームランダービーは、1回戦は全選手が制限時間内の柵越え数を競い、上位4人が決勝トーナメントに進出。制限時間は1回戦と準決勝が3分、決勝が2分。飛距離によってはボーナスタイムも追加される。
大谷は2021年に出場した際、高地で空気の薄いクアーズフィールドだったこともあるが、打ち終えた後は息を切らして苦しそうな様子を見せていた。ひたすら本塁打を狙ってスイングし続けるのは、メジャーリーガーにとっても過酷。そして出場した選手の「後遺症」も毎年注目を集めている。大谷は同年、前半戦84試合で33本を放ったが、後半戦は71試合で13本と失速していた。
ヤンキースのスラッガー、アーロン・ジャッジ外野手は2018年からは不参加を貫いている。2017年のホームランダービーで優勝し、結果的にシーズン52本塁打を放ったものの、後半戦は一時深刻な打撃不振に。メジャーワーストタイとなる37試合連続三振も記録した。
27日(同28日)にはア・リーグ本塁打1位のローリー(マリナーズ)が参加を発表したが、大谷とジャッジの2人が出場を辞退している現実を、MLBはどう受け止めるのか。大谷がルールに懸念を示したことで、改正が進む可能性もある。
(Full-Count編集部)