3戦連続零敗の打線は「棒を持って打っているだけ」 DeNA村田Cが求める“意識”

巨人戦に出場したDeNA・佐野恵太【写真:古川剛伊】
巨人戦に出場したDeNA・佐野恵太【写真:古川剛伊】

「ただHランプをつけるために打席に入っているように見えます」

■巨人 1ー0 DeNA(29日・東京ドーム)

 DeNAは29日、東京ドームで行われた巨人戦に0-1で敗れた。これで今季2度目の3試合連続零敗で、31イニング連続無失点と打線が低調だ。村田修一野手コーチは「とりあえずバットを振って強く飛ばす、野球はそうではない。厳しく言うようだけど」と険しい表情を浮かべた。

 巨人先発・赤星の前に7回途中までわずか3安打。それも1本は投手のジャクソンが放ったものだった。初回には先頭の佐野が四球で出塁するも後続が凡退。3回1死一塁では2年ぶりに1番に起用された佐野が二ゴロ併殺と噛み合わなかった。

 村田コーチが指摘したのは、チームとして“打線”が点を取るために何をするか、ということだ。決して個人スポーツではない。だからこそ「カウントボールも変化球も来ているし、真っすぐから行くと言っても真っすぐも見逃している。そのへんですよね。どっちを狙ってるのかよくわからないまま、そのまま行って、結果アウトになる。その積み重ねが毎日起きている。この打席に何をしようとか、出塁しよう、出塁した走者を進塁させよう、進塁させた走者をホームに還そう。それを目的に打席に入ってないと思います、僕は。ただHランプをつけるために打席に入っているように見えます」と語気を強めた。

 28日の第2戦では、巨人と同じ9安打を放ちながら0-5で敗れた。「ヒットを打つか打たないか、1対1の勝負をしているだけ。どこで打つかが問題なんですよ。投高打底の野球が行われている今、昨年打てましたじゃない。もっとみんな考えてやらないと。僕も考えないといけないし、僕の意見ももっとガッツリ言うべきだとは思っているので」と歯がゆい思いも口にした。

 4連敗で借金は2となり、3位の巨人とは2ゲーム差に開いた。「ただ棒を持ってボールを打っているだけ。それが勝てる野球かって言われれば、そうじゃないって僕は思います。それを僕も考えないといけないし、チームとして考えていかないとこのままいくと思います」と村田コーチ。本拠地に戻り、7月1日からも6連戦が待つ。悪い流れを断ち切るために、まずは“考え方”の整理が必要となる。

(町田利衣 / Rie Machida)

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