野球観戦ファンに呼びかける「職員への転身」 選択肢の提供…リリースされた“仕事図鑑”

球団で働く魅力を伝える注目コンテンツ
スポーツ業界における選手や監督以外の”はたらく”に焦点を当てたコンテンツ「doda PRESENTS:パ・リーグ球団 仕事図鑑 2025」がウェブとタブロイド誌でリリースされた。球団の多様な職種を可視化し、球団で活躍する社員のインタビューや、パ・リーグ球団に関する求人情報などのコンテンツを通して、球団ではたらくことの魅力を伝えている。今回は、この仕事図鑑の制作を担った「パーソルキャリア株式会社」の時岡あいさんと「センチ SAUCE」の鎌田慎也さんに話を聞いた。
――鎌田さんが「パ・リーグ球団仕事図鑑」を企画したきっかけは。
「パーソルキャリアさんとは数年前からお付き合いがあり、ミッションをどうやってブランドや事業に落とし込んでいくか、ブランディング全般についてお手伝いさせてもらっています。そのなかで、パ・リーグの協賛についても、2023年より一緒に考えていくようになりました」
――時岡さんはどのようなキャリアを辿ってきたのですか?
「2022年に中途採用でパーソルキャリアに入社しました。前職以前も人材サービス業界に携わっています。人材紹介、人材派遣といった転職事業やBPOサービスの提供からスタートして、営業企画、事業企画の部門に異動しました」
――ウェブだけでなくタブロイド誌も作った理由を教えてください。
時岡「パーソルがタイトルパートナーを務める『パーソルDAY』の際に球場内で何らかの配布ができるので、野球場で試合前に座っている時間に読めるものがあったらいいなと。また、他社の配布物と差別化したいという思いもありました」
――表紙も中面もパ6球団でそれぞれ異なります。作業は大変だったのでは。
鎌田「コアファンのことを考えると、自分が応援する球団に関することが書かれたページが6分の1しかないよりも全ページであるほうが喜んでいただけると思いました。各球場で配れることを前提に、6球団それぞれのバージョンを作ることは自然な選択でしたね」
仕掛け人の思い「自分で選択してチャレンジできる環境をサポートしたい」
――取材で印象に残ったエピソードはありますか?
時岡「今回の取材は本当に楽しかったです。『転職”同期”対談』と題して、2023年から2024年に入社した方の対談企画を行ったのですが、そのなかでも千葉ロッテの佐口創一さんと榎本花菜子さんの対談が印象的でした」
――仕事図鑑を発行する意義、世の中に与えたかったインパクトはどのようなものですか?
時岡「弊社は2026年に向けた中期経営指針があり、それをタイトルパートナーとしてパ・リーグと一緒に届けたいという思いがあります。選手や監督以外のパ・リーグでの働き方にフォーカスし、野球業界を支えるさまざまな仕事があることを伝えることで、視野を広く持ち、さまざまな形で野球に関われる可能性があることを知っていただきたいです」
――最後に「パーソルDAY」で仕事図鑑のタブロイドを受け取った方々へのメッセージをお願いします。
時岡「今は選択肢が増えていて、収入や条件、働き方以外に、自分の夢ややりがい、社会への貢献度を優先して仕事を探す方が増えています。そして、それが家族やパートナーの理解も得やすい時代になり、自分で選択してチャレンジできる環境が整いつつあるのではないかと思います。それをサポートしていきたいですし、仕事図鑑というコンテンツでその可能性を感じてもらえると嬉しいです」
鎌田「球団職員のみなさんは1年で143試合、ホームで72試合が行われているなかで働くわけですが、こんなにハラハラしながら仕事する環境はないのではないでしょうか。だから本当に野球好きだったらすごくいい職場だと思います。組織も球団も場所も、結局人がつくっていますから。そこで働く人が変わったら、いろんなことが変わっていきます」
(「パ・リーグ インサイト」編集部)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)