ジャッジ、劇的サヨナラ犠飛! ヤ軍7回まで無安打無得点も…5点差逆転、48年ぶり快挙

8回にチザムJr.がチーム初安打…9回にウェルズが同点打
【MLB】ヤンキース 6ー5 マリナーズ(日本時間11日・ニューヨーク)
ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手が10日(日本時間11日)、本拠地で行われたマリナーズ戦の延長10回にサヨナラ犠飛を放った。
「3番・指名打者」で先発出場したジャッジ。マリナーズ先発のブライン・ウー投手の前に三振、右飛、中飛と完璧に抑えられた。チームも7回を終えて無安打無得点に封じられる苦しい展開となったが、終盤に試合が一気に動く。
8回にジャズ・チザムJr.内野手がチーム初安打を放つと、その後に犠飛で1点を返す。さらに2死から代打のジャンカルロ・スタントン外野手が2ランを放ってこの回に3点を挙げた。さらに3-5の9回、2死満塁からオースティン・ウェルズ捕手が試合を振り出しに戻す同点打を放ち、延長戦に突入した。
マリナーズの攻撃をゼロに抑えたその裏、申告敬遠と四球で1死満塁の好機を作り、打席にはこの日無安打のジャッジ。カウント1-1からセンターへ大きな飛球を放つと、三走のアンソニー・ボルピー内野手が捕手のタッチをかいくぐり生還。劇的な形でヤンキースが勝利を飾った。
スポーツの統計分析会社「エライアス・スポーツビューロー」によると、7回までノーヒットで5点差で負けていた状態で勝利を挙げたのは、1977年6月24日(日本時間25日)のパイレーツ以来48年ぶりの珍事だった。リーグが拡大された1961年以降で、この条件を達成したのはこの2チームだけ。ヤンキースの劇勝は文字通り、歴史的な決着となった。