ド軍宿敵が日本人大砲獲り? 名前が挙がる“2人の候補”…編成部長も来日、獲得参戦か

ニューヨーク時代から続く因縁のライバル関係
宿命のライバルが、再び日本人に触手を伸ばすのか。ナ・リーグ西地区2位でドジャースを追うジャイアンツが、今オフ以降に日本人の大砲候補の獲得を視野に入れていると、米メディアが報じた。実現すれば、大谷翔平投手や山本由伸投手を擁するドジャースとの対決が、さらに熱気を帯びることになりそうだ。
米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」は9日(日本時間10日)に「将来的には日本のスラッガーを狙う可能性もある」と報じた。ジャイアンツは6月にレッドソックスの看板打者だったラファエル・デバース内野手を電撃トレードで獲得し、ファンを驚かせた。
同記事で、アンドリュー・バガーリー記者は「デバースが加わったとはいえ、ジャイアンツの打線が改善したとは言い難い」と指摘。取材に対し、バスター・ポージー編成本部長は「現時点では、今の打線にはとても満足している」と答え、今季のトレード期限までは投手の補強を優先していることを明かした。
ただ、記事ではオフの動向にも注目。ポージー編成部長は4月に日本を訪れて日本球界関係者と面談したといい、記事の中では2人の日本人スラッガーの名を“獲得候補”として挙げた。
1人は巨人の岡本和真内野手。2023年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の決勝戦で米国代表から本塁打を放ったことで「アメリカの野球ファンの間でもよく知られている存在だ」と記した。
そして「日本からの最大の目玉になる」として紹介したのが、今オフにメジャー挑戦が濃厚なヤクルトの村上宗隆内野手だ。「2022年にはNPBの日本人選手としての最多記録となる56本塁打を放った」と実績を紹介した一方で、今季は故障で出遅れていることから「現時点では状況が不透明になっている」とも言及した。
ジャイアンツは近年、カブスの鈴木誠也外野手、ドジャースの大谷や山本の獲得に名乗りを挙げたが、実らなかった。だが記事では、ザック・ミナシアンGMが「日本市場への取り組みを継続すべきだ」との考えを持っており、ポージー編成部長が4月に来日したのも、この方針によるものだと指摘。オフの動向次第では、2人の日本人スラッガーのいずれかが、ドジャースの強敵として立ちふさがる日が訪れるかもしれない。
(Full-Count編集部)