大谷翔平、今の武器は「100マイルだけではない」 年齢とともに増えた“楽しみ”

復帰後最長の3イニングで無失点…好調の要因は「復帰1戦目」
【MLB】ドジャース 2ー1 ジャイアンツ(日本時間13日・サンフランシスコ)
ドジャースの大谷翔平投手は12日(日本時間13日)、敵地のジャイアンツ戦に「1番・投手」で投打同時出場。復帰後5度目の登板で初めて3回イニングを投げ、36球で1安打1四球4奪三振無失点と好投した。試合後、取材に応じた大谷の一問一答は以下の通り。
――3イニング目を投げた感覚、結果を残してる理由とは。
「球数もある程度少なめに、3イニング投げられたのはいい進歩だったかなとは思います。チームがなかなか勝てない中、先制点をあげなかったというのは良かったんじゃないかと思います」
――7連敗後の勝利はチームにとっての意味は。
「惜しい試合もあったと思いますし、昨日も劣勢の中で追い上げて、最後惜しいところまでいってたと思うので、必ずしも悪い試合ばかりではなかったかなと思います。この1勝をきっかけにまた連勝できればいいんじゃないかと思います」
――球質は納得しているか。
「比較的コマンドが安定してるっていうのも、自分が投げやすいポイントかなと思うので、そこに対して常にゾーンでアタックできてるのがいい要因かなと思います」
――割合的には多いストレートについてどう感じているか。
「今日はもうストレートでいけそうな雰囲気があったので、どんどん投げましたし、そうじゃない時は変化球でしっかりとカウントも空振りも取れる。どちらを選択してもいけるというのが理想的だと思うので、今日は真っ直ぐ多めに選んだという感じになると思います」
――登板中でコントロールが乱れても調整できるのはプロセスの1つか。
「そうです。復帰1戦目で1点は取られたんですけれど、まずしっかりスピードが出てた、強度がしっかり出てたっていうのが、もうちょっと軽く投げてもいいんじゃないかなという、安心感に繋がってるのかなと思うので。1試合目がやっぱり良かった、いい入りができたのが、ここまでいい結果が出てる要因かなと思います」
――前半戦を振り返って。
「健康でここまで試合に出続けられてるので、それが何より十分かなとは思うので、まずは後半それを継続したいと。明日試合あるので、そこにまず集中したいと思います」
――ここまで順調にきているか。
「投げている球種に関しては、いい精度で投げられてるかなと思うので。試してない球種に関しては、まだブルペンでしか投げてないので分からないところはあるかなと思う。今後もうちょっと長いイニングを投げていく中で、そういった球種もしっかり試しながらいければいいんじゃないかなと思います」
――昨日スプラッシュヒット打って、今日ボンズ氏の前でプレーしたことは。
「単純に今日は打席ではいい仕事はできなかったので。そこに対しては悔しい思いもありますし、また明日それを返せるように打席の中でしっかりアプローチしたいなと思ってます」
――100マイルを投げること、他の球種に関しては。
「速い球を投げるというのは、ずっと小さい頃からそこに憧れてというか、ハイスピードで投げるピッチャーを僕が好きだったという、そこを求めてやってきたので。今はどうですかね。そこももちろん好きですし、変化球を投げる楽しみというか、崩す楽しみみたいなのも、やっぱり年齢を重ねるごとに増えてはきてるのかなと思うので、まあ100マイルだけを投げるのではなく、100マイルも投げられるっていうのが今の武器じゃないかなと思ってます」
――これだけスピードガン出てると、また手術の不安はないか。
「どうですかね。でも勝手に出てる感じはあるので、それが1番いいことじゃないかなとは思いますし。コマンドを重視しながら、まずリズムを作ることを第一に考えて、球速が自然に出てるというのが1番いいところかなとは思います」
――チームが連敗中の登板で、どのように臨んだか。
「もう単純に先制点を与えないというのが1番、先発ピッチャーにやるべきことなので、その中で長いを投げていくっていうことで言うと、いい立ち上がりだった。初回の立ち上がりも良かったですし。打線には自分の打席に集中してもらえるような投球をしたいなと思ってたんで、いい3イニングだったかなと思います」
(Full-Count編集部)