西武の最大の敵? 酷暑の本拠地、成績下降でもフル出場…乗り越える策をOBが助言

金子侑司氏が自身の体験を語る
パーソル パ・リーグTV公式YouTubeチャンネルの「月曜日もパテレ行き」で7日の配信に、元楽天の銀次氏と元西武の金子侑司氏が出演。西武の最近の試合を振り返った。
うだるような暑さが続く7月、4位の西武はここまで、2勝6敗1分と負けが先行している。なかでも、開幕から主に1番に座り、5月は一時、第1打席の打率が5割を超えるなど、リードオフマンとして打線をけん引してきた西川愛也外野手が、7月に入り月間打率.212(12日試合前時点)と調子を落とし気味だ。過酷な暑さによって疲労が蓄積しやすくなり、回復にも時間を要することから、夏場に不調に陥る選手は多いが、昨季までともにプレーした金子氏は、現在の西川をどう見ているのだろうか。
開口一番「僕もそういう時期がありましたよ!」と金子氏。「愛也は、シーズンを通して試合に出続けた経験がない選手ですから、開幕からここまで戦ってきた中での、夏場の戦いは初めての経験だと思います。何事も初めて経験する時は、思うようにいかないことがあり、想像とは違うことが起こりますからね」と語った。続けて「春先に比べると体がだるかったり、熱中症っぽくなっていたり、暑さによる不調が出てくるなかで、まずは、自分に合った体を休める方法を探ることが重要だと思います」と自身の経験を踏まえて語った。
体質的にも夏場に特に体重が落ちやすかったことから「とにかくよく寝ることとよく食べることを意識していた」という金子氏。自身は、湯船に浸かることで疲労の蓄積を防いでいたそう。このように、できるだけ良いコンディションで次の試合を迎えるために、いろいろと試しながら自分に合ったやり方を見つけていくことも、プロとして大切な勉強の一つであると説いた。そして最後に、不振に苦しみながらも、開幕からフル出場を続ける西川にこうエールを送った。
「監督やコーチを含めて、いろいろな方から助言をもらっていると思いますが、結局は自分で打ち勝つしかないですからね。きっと開幕からここまで築き上げてきたものを手放したくないとか、負けたくないという想いがあると思います。いつレギュラーを取られてしまうかわからない厳しい世界ですが、ここで負けずに頑張ってほしいなと思います」
(「パ・リーグ インサイト」編集部)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)