山本由伸「すごく差が出た」 払拭したい“ジキルとハイド”…求める本物のエース

2年目の前半戦は8勝7敗、防御率2.59はリーグ5位「安定していい調子で」
【MLB】ドジャース 5ー2 ジャイアンツ(日本時間14日・サンフランシスコ)
満足しているようには見えなかった。ドジャース・山本由伸投手だ。13日(日本時間14日)のジャイアンツとの前半戦最終戦では7回3安打無失点。「今日は7イニングを投げられた。チームも勝てたので本当に良かったと思います」。その言葉とは裏腹に、試合後の会見では反省の言葉も出てきた。
メジャー移籍2年目。ロバーツ監督からエースとして期待される中、19登板で8勝7敗、リーグ5位の防御率2.59で前半戦を折り返した。「前半戦を振り返って、どうだったか?」。報道陣の問いかけに冷静に自己分析した。
「調子のいい試合と悪い試合の差がすごく差が出た前半戦だと思うので。しっかり振り返ったり、いろんな分析をして、後半戦、安定していい調子で投げられるように取り組みたいと思います」
今季は11試合でクオリティ・スタート(QS)を達成する一方、4登板で4失点以上を記録した。好不調の波は激しかった。特に前回7日(同8日)の敵地・ブルワーズ戦では5失点を喫し、メジャー自己最短2/3回で降板。改めて痛感したようだ。
「やっぱり1週間の過ごし方が一番大切だなとローテーションを回っていると感じます。睡眠も大事ですし、食事も大事ですし、リラックスする時間も大事。全てです」
3年連続の沢村賞を獲得し、日本球界の最高投手として海を渡ってきた。2年目で初選出となったオールスター戦では登板機会はないものの、他の一流選手から刺激を受けていくだろう。
「初めてのこっちでのオールスターなので。もちろん試合が一番楽しみですけど、ホームランダービーも楽しみ。いろんな違うチームの選手と同じダグアウトで過ごせるのも楽しみです。小さな楽しみからメインの楽しみまでいろんなものがあります」
今年8月で27歳。進化する余地はまだまだたくさんある。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)