達孝太を完投6勝目に導いた「信頼関係」 新庄監督が絶賛した35歳「戻します」

達の6勝目に新庄監督「安定感ありますよね。楽しんでそうでしょう、9回」
■日本ハム 2ー1 西武(14日・東京ドーム)
日本ハムは14日、東京ドームで行われた西武戦に2-1で勝利し、パ・リーグ最速で50勝に到達した。試合のなかったソフトバンクとのゲーム差を3に広げ、貯金は18。達孝太投手が9回2安打1失点完投で6勝目。新庄剛志監督は「安定感ありますよね。楽しんでそうでしょう、最後9回」と頼もしげに21歳右腕を見つめた。
ここまで無敗を貫く。しかし前回登板した6日の楽天戦(エスコンフィールド)は初めて田宮とバッテリーを組んだものの5回5失点(自責3)と崩れ、初めてクオリティスタート(6回自責点3以下)を達成できなかった。
この日は再び伏見とのコンビ。指揮官は「やっぱり伏見くんのリードですよ。テンポ。信頼関係というか」と13年目捕手を絶賛した。さらに達とのダイレクトメッセージ(DM)のやり取りを明かした。
「DMで『伏見くん以外で勝てないね』って送ったんです。『誰でも勝ちます』って言うから、『いや、伏見くんに戻します』って。『わかりました』って返ってきました」
達はデビューからの連勝記録を7に伸ばし、今季は6勝0敗で防御率1.12。監督推薦で初の球宴出場を決めるなど4年目で飛躍のシーズンを送っている。「この完投、本人はたぶん言いますよ。『完封じゃなくて悔しい』って。マウス!」と笑う新庄監督の表情は、うれしそうだった。
(町田利衣 / Rie Machida)