投手・大谷翔平から初安打 試合中なのに“神対応”…滲み出る人柄に感動「最高でした」

ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】
ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】

ウィットJr.は6月28日に投手・大谷から左前打「君から初めて打てた。やっと打てたよ」

 細やかな称賛の言葉がうれしかった。ロイヤルズのボビー・ウィットJr.内野手は14日(日本時間15日)、オールスター前日会見に参加。6月28日(日本時間29日)の本拠地・ドジャース戦での、大谷翔平投手とのやり取りを明かしてくれた。

 投手・大谷の復帰3戦目。ウィットJr.は初回1死、外角低めのスイーパーを左前へ打ち返した。通算7打席目で初安打だった。続くガルシアの四球で二塁へ進塁したが、パスカンティーノが二ゴロ併殺打で攻撃終了。一塁ベンチへ戻る途中、大谷から声をかけられた。

「『ナイススイング!』と言ってくれて。僕は『君から初めて打てた。やっと打てたよ』って返したんだ。2人で笑ってました。最高でした」

 大谷はこの試合が投手復帰3戦目。メジャー自己最速101.7マイル(約163.7キロ)と計測するなど状態は良かった。2回で降板したため第2打席はなかったが、投手・大谷は脅威だった。

「スイーパーはすごく良かったです。僕はその初球、スイーパーを打ってヒットにできたけど……。でも100マイル超の速球に加えて、スイーパーにスプリット。全部が手強い球でした」

「やっていることは本当にクレイジーですよね。打つこと自体がすごいのに、投打両方やっているんだから。本当に、あんなふうに健康を保ちながら、あれだけのことを続けているのは信じられないよ」

 ウィットJr.は2023年ワールド・ベースボール・クラシックでも米国代表で参戦。2024年2月にロイヤルズと11年総額2億8770万ドル(約425億円)の大型契約を結び、次回の2026年大会も米国代表として出場することが決まっている。「2年前のWBCでショウヘイが最後の回を締めくくったシーン……。あれはまるで映画みたいだった。その場にいられたこと自体が本当にクールなことだし、次回大会もすごく楽しみだ」。23歳の若きスターは目を輝かせていた。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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