“大谷ライバル”が称えた「真のMVP」 まさかの登場→陰の立役者に賛辞「賞金を」

シュワーバーも感謝「彼を高く評価すべきだ」
【MLB】ナ・リーグ 6ー6 ア・リーグ(日本時間16日・アトランタ)
MLBオールスター戦が15日(日本時間16日)、アトランタで行われ、6-6の引き分けで9回を終えた。特別ルールによるホームランダービー決戦に突入し、ナ・リーグが最後は勝利を収めた。ダービーで3本塁打を放ったカイル・シュワーバー外野手(フィリーズ)がMVPを受賞。その裏で“影のMVP”として話題を呼んでるのが、59歳のお馴染みの顔だった。
ナ・リーグは一時6点リードしながらも終盤に反撃され、9回に2点差を追い付かれた。その後、2023年から導入されたホームランダービーが初めて実施となった。1-3で迎えたナ・リーグ2人目に登場したのが、シュワーバーだ。いきなり豪快弾をバックスクリーンに叩き込むと、残り2スイングでも見事な一発。一気に逆転に成功した。そして、ジョナサン・アランダ内野手(レイズ)は0本に終わり、ピート・アロンソ内野手(メッツ)を待たずに勝敗が決着した。
当然、シュワーバーの見事な集中力とパワーは称賛されてしかるべきだが、本塁打をアシストしたのが投手役を務めたドジャースの三塁コーチ、ディノ・イーベル氏だ。打ちやすい球を投げ込み、気持ちよくスイングさせた。シュワーバーは試合後、イーベル氏を称えた。
「幸運なことにWBCでディノ(の球)を受けたことがあるんだ。彼は(米国代表の)コーチだったからね。いい球を投げてくれるんだ。彼にも高い評価をすべきだ。集中力を乱すことなく、私たちにいいストライクをどんどん投げ込んでくれた」と称え、「始まる前に『どこらへんに投げて欲しい?』と聞かれたので、『真ん中』と答えたら、『任せとけ』と言われた。ナ・リーグの本拠地で勝利を収めたけど、彼を高く評価すべきだ」と拍手を送った。
地元ラジオ局「AM 570 LA Sports」でレポーターを務めるデビッド・バッセー氏も「真のMVP」など称えたイーベル氏の投球。ドジャースのコーチとあって登場から日本人も注目したようで、「イーベルさんも上手い!」「イーベルさんにも賞金を」「投げる人ドジャースのコーチだったんだ」「イーベルさんもお疲れ様」などと賛辞の声があがっていた。