イチロー氏「その4年間なくしては」 “チチロー”へ感謝の思い…25分会見で語ったこと

マリナーズ会長付き特別補佐兼インストラクターのイチロー氏【写真:川村虎大】
マリナーズ会長付き特別補佐兼インストラクターのイチロー氏【写真:川村虎大】

オンラインで記者会見、野球への思いも「人間と人間が戦うスポーツなので」

 米国野球殿堂入りしたイチロー氏(マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)が18日(日本時間19日)、オンラインで記者会見に臨み、両親への感謝の思いを口にした。

 イチロー氏は小学3年時に野球を始め、父・宣之さんと自宅近くのバッティングセンターに通うのが日課だった。両親への思いを問われると、感謝の思いを打ち明けた。

「両親に対しては、やっぱり小学生の4年間ですね。毎日練習に付き合ってくれた父親がいるんですけど、その4年間なくしては僕の基礎は作られなかったと思うので。自営業であったことが僕にとってはラッキーでした。これはサラリーマンだったらできなかったので。いろんな運が重なったんだなと改めて思いますし、そこに毎日労力を費やしてくれたことに大変感謝しています」

 現在の野球への率直な思いを語った。メジャーリーグでは特にデータが重視されている。「人間と人間が戦うスポーツなので。人間らしさというか。情熱とか気持ちを大事にしたいというか。あまり無機質にならずに、人間と人間の競技だというところを僕は大事にしたいと思っています。そうじゃないところをやる。教える人はいっぱいるので。そうじゃない。野球の人間としてできていることをやっていきたい」と言葉に力を込めた。

 2004年にシーズン最多262安打を記録し、メジャー通算3089安打を記録。1月には満票にあと1票足りなかったが、資格取得1年目でアジア人初の殿堂入りを果たした。27日にニューヨーク州クーパーズタウンで行われるセレモニーへ向け、「楽しみにしているので、もちろん緊張もします。僕は基本的に、人前で話す時は緊張するタイプ。間違いなく緊張するんですけど。それよりも来月の31日に日本でプレー、女子の選抜チームとの試合が決定しているので。体づくりが思うように進んでないことを心配しています」。日米合わせて25分のオンライン会見で思いを語っていた。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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