鈴木誠也は「とてつもない」 後半戦も続く快打に指揮官絶賛…リーグトップの「80&53」

26号を放ったカブス・鈴木誠也【写真:ロイター】
26号を放ったカブス・鈴木誠也【写真:ロイター】

後半戦を先制3ランで好スタート

【MLB】カブス 4ー1 Rソックス(日本時間19日・シカゴ)

 カブスの鈴木誠也外野手は18日(日本時間19日)、本拠地シカゴでのレッドソックス戦に3番指名打者で出場。初回に先制の26号3ランを放つなど4打数2安打3打点の活躍でチームの勝利に大きく貢献した。

 初回無死一、二塁のチャンスで第1打席に立った鈴木は、相手先発ルーカス・ジオリト投手に対し「コントロールの悪い投手ではないですけど、ちょっと苦しんでいた」と冷静に初球を狙いすました。外角高めの93マイル(約151キロ)を左中間スタンドに叩き込むと、満員のスタジアムが大歓声に包まれた。

 レッドソックスは前半戦を10連勝で折り返し、勢いに乗っていた。その相手の出鼻をくじく一打となり、「早い段階で叩けたのは良かったですし、立ち上がり点を取れなかったらズルズル抑えられていた可能性もある。本当によかった」と充実感をにじませた。

 この日の3打点でナ・リーグ最速で80打点に到達。得点圏に走者を置いた打席では打率.313、10本塁打、57打点をマーク。勝負強さが際立っているが、「得点圏だからいい球を選んで振ろうとか思っていると手が出なくて難しくなる。ボール球を打ったら仕方ないし、三振したらしゃあないし。適当に振って当たればいいかなというくらいの感じ」と、自然体の心構えを強調する。

 今季99安打のうち53本が長打。打点と長打数でナ・リーグのトップを記録する右打者への信頼感は深まるばかりだ。クレイグ・カウンセル監督は「打撃ではとてつもないシーズンを過ごしている。彼の前に走者を出すことができれば、いいことが起こる」と賛辞を惜しまない。

 本塁打と打点で既に自己ベストを更新している鈴木は「初めて前半戦に大きく怪我なくいけたので、けっこう疲労感も強かった。初めての体験だったので、しっかり休めたのは良かった」。オールスター前日のホームラン競争に招待されたが、辞退して休養に充てたのが功を奏した。プレーオフ進出に向けて勝負どころを迎える後半戦に好スタートを切った。

(Full-Count編集部)

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