ド軍が直面する「148億円の誤算」 想定外の“不振”…米記者が示唆した危機「買い物をすることに」

ドジャースのデーブ・ロバーツ監督【写真:ロイター】
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督【写真:ロイター】

後半戦の課題は明白

 ドジャースは18日(日本時間19日)から本拠地でのブルワーズ戦で後半戦の戦いに突入。ナ・リーグ西地区で2位パドレスに5.5ゲーム差をつけているが、米記者は後半戦を戦い抜くには、特にブルペンの層に課題があることを指摘している。

 後半戦を迎え、トレード期限が7月31日(同8月1日)に迫る中、米メディア「ジ・アスレチック」が公開した「“補強いらず”のはずが……ドジャース、1億ドルの誤算」と題した記事で、ケン・ローゼンタール記者はドジャースのチーム事情に言及。「ドジャースが『トレード期限に動かずに済む』ほどの層の厚さを築いた、という話はもはや通用しなくなってしまった」と指摘した。

 ドジャースはオフにFAとなっていたブレイク・トライネン投手を残留させ、タナー・スコット投手とカービー・イエーツ投手を獲得。同記事では「(3人に)計1億700万ドル(約159億円)を投資したにもかかわらず、ドジャースはブルペンの補強に動く見通しだ」と、球団関係者からの情報として伝えた。

 スコットは前半戦までにチーム最多の19セーブを挙げているものの、セーブ失敗も7度。被本塁打8、防御率4.09と安定感に欠ける。イエーツも34試合で防御率3.90という成績だ。

 さらにトライネンは4月中旬まで8試合を投げたところで負傷者リスト入り。他にもエバン・フィリップス投手、マイケル・コペック投手、ブラスダー・グラテロル投手らが負傷で離脱しており、ブルペンは火の車状態だ。

 同記事では「負傷中の救援投手の中には復帰が見込まれている選手もいるが、彼らがどれほどのパフォーマンスを発揮できるかは不確かだ」と課題を指摘。「ドジャースのアンドリュー・フリードマン編成本部長は、トレード期限で過剰に支払うことを嫌い、そうした事態を避けるという明確な目的のもと2025年のロースターを構築した。しかし、どうやら彼はまた買い物をすることになりそうだ」と結び、トレード期限までに新たな補強に動く可能性を示唆した。

(Full-Count編集部)

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