敵将が大谷翔平を試合前から大絶賛「球界の宝」 たった1秒でも“惚れさせる”人間性

ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】
ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】

ブルワーズ・マーフィー監督「もっと多くの選手が彼のようになるべきだ」

【MLB】ドジャース ー ブルワーズ(日本時間20日・ロサンゼルス)

 ブルワーズのパット・マーフィー監督は19日(日本時間20日)、敵地のドジャース戦前に報道陣の取材に応じ、ドジャース・大谷翔平投手の人間性を大絶賛した。「彼が見せるリスペクト、ゲームに対する姿勢、プレーの仕方。外から見るだけでも本当に素晴らしいと思う。本当に深く尊敬しているし、もっと多くの選手が彼のようになるべきだ」と語った。

 大谷は第1打席の打席に入る前、ベンチの最前列で見守る敵将へ挨拶をする。ヘルメットのつばに手をやり、“ペコリ”と頭を下げる。時間にして1秒ほどか。マーフィー監督はすっかり魅了されているようだ。

「彼の才能は信じられない程だし、投手でありながら、指名打者として出場し続けることは僕には到底理解できない。だけど、何よりも人間性が素晴らしい。注目を集めようとせず、ただチームの一員として振る舞っている。野球界にとっての宝だ。僕たちは本当に幸運だ」

 グラウンドでは投打の二刀流としてプレーする。球界では他に例を見ないものだ。「野球界にもたらすもののを考えれば、どれだけ素晴らしいかは疑いようがない。もう象徴ですよ。しかも、この環境下で人気球団で」と目を丸くした。

 大谷の次回登板は21日(同22日)の本拠地・ツインズ戦。今回も3イニングに投げる予定で、他の投手とのリハビリとは全く違うものだ。

「ドジャースとショウヘイ(の投球プログラム)は、とてもよく噛み合っていると思うよ。先発投手でありながら、50本塁打&50盗塁を狙っている。監督だったら夢のようですが、同時に大変でもある。僕が監督だったら? どう使うかはわからないが、彼が心から“やれる”と思っているなら信じるしかない。選手の中には心で信じていれば不可能を可能にする選手がいるから。それがショウヘイなんだ」

 敵将でありながら、言葉の一つ一つに大谷への愛情が溢れていた。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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