35歳右腕の“大化け”「成功させた人すごい」 オリ党芸人の感謝「今年はきしめん食べな」

バファローズファンの岡田圭右さんが語るオリックス前半戦健闘の要因
生粋のバファローズ芸人も「120点!」と満足の前半戦だ。オリックスは46勝38敗3引分の3位で、2025年シーズン前半戦を折り返した。オープン戦での不振や故障者続出もあった中、岸田護新監督の下で選手たちは粘り強く戦い、シーズン序盤は首位をキープする時期も。阪急時代からの熱烈ファンである、ますだおかだ岡田圭右さんが見た健闘の要因とは。そして「今年は広島焼きときしめんを食べなあかんですわ」と語る理由とは。
オープン戦では16試合を戦いわずか3勝。それが、フタを開けてみればAクラスターン。「ほんま、いい意味で裏切られましたね。解説者の予想もほぼBクラス。改めて野球っていうのはわからんなと思いました」と岡田さんも喜色満面だ。2021〜2023年に3連覇を果たした中嶋聡前監督が退き新体制でどうなるのか。そうした一抹の不安を払拭してみせた。
Aクラス折り返しの要因について、「やっぱり打線。正直、ここまで打てるとは思わんかった」と岡田さんは見る。チーム打率.259はリーグトップ。移籍2年目の西川龍馬外野手、プロ7年目の太田椋内野手が打率3割超をマークしたのに加え、「頓宮(裕真)選手とラオウ(杉本裕太郎)ね。キーマンやと思っていたけれど、やっぱり2人が打つと打線に厚みが出てくる」。頓宮はオールスター第1戦で3ランを放ちMVPにも輝いた。
そしてもう1つの要因に挙げるのは、編成の“ファインプレー”。九里亜蓮投手が7勝と先発陣の軸となり、西川と共に広島からのFA移籍組が投打の牽引役となっている。「いつもは大阪のモダン焼きを食べるけど、今年は広島焼きを食べなあかんですわ」。
さらにサプライズが6月に中日から移籍してきた、35歳・岩崎翔投手の活躍だ。セ・リーグ3年間で爪痕を残せなかった右腕の“大化け”に「金銭トレードを成功させた人(担当者)、本当にすごい。普段は関西うどんを食べることが多いねんけど、今年は(名古屋名物の)きしめんを多めにしますわ」と笑う。
球団生え抜き監督の手腕「選手目線のいい温度感」
とはいえ、手術組の多い投手陣をカバーしてきた攻撃陣も、西川をはじめ主力の故障者の増加が懸念材料。ただでさえ「打線は水もの」だけに「下降線になった時にどれだけ踏ん張れるか」が後半戦のカギと見る。そこで頼るのは、やはり新監督のタクトだ。「負け試合でも絶対ポジティブなコメントをするし、常に前を向いて、選手目線のいい温度感。全員で戦っている雰囲気がするのは岸田監督のおかげでしょう」。
オリックス・バファローズ初の生え抜き監督だけに、猛牛愛溢れる岡田さんが向ける眼差しも熱い。「シーズン最終盤のシビれる試合まで、全部を出し切ってほしいですね」。新監督が“漢”になるその日まで、全員野球で戦い抜いてほしいと願っている。
(高橋幸司 / Koji Takahashi)