選抜王者・横浜、3点差逆転で5年連続決勝へ 奥村頼人が2打席連発&逆転3ラン…9回最後を締める

奥村頼人が4回と5回に2打席連発
第107回全国高校野球選手権神奈川大会は26日、横浜スタジアムで準決勝が行われ、第1シードの横浜が立花学園に逆転勝利を飾った。3年ぶりの夏の甲子園出場と、同校の1998年以来2度目の春夏連覇に夢をつないでいる。
準々決勝に続き苦しい展開となった。先発の池田聖摩投手(2年)が3回途中までに2失点、後を継いだ山脇悠陽投手(3年)も1点を失った。しかし、4番の一振りが流れを変える。
0-3の4回裏、奥村頼人外野手(3年)がバックスクリーンに反撃のソロ。続く5回は先頭がエラーで出塁し、2死から一、三塁の好機を作って打席には再び奥村頼。カウント2-0からすくいあげた打球はぐんぐん伸びて右翼席に着弾。逆転3ランに横浜スタジアムは大歓声が起きた。
その後、5回から登板した織田翔希投手(2年)が8回までにゼロを並べた。しかし9回、先頭を内野安打で出すと、犠打とボークで1死三塁のピンチに。すると、外野からマウンドに上がったのは奥村頼だった。カウント1-2から後を継いで空振り三振とし2死。その後もピンチを抑えきった。
準々決勝ではノーシードの平塚学園に大苦戦。1点ビハインドで迎えた9回には1死一、二塁から為永皓内野手(3年)が右前打を放って二走が本塁を狙うも、平塚学園の右翼・藤原レイ外野手(3年)からの好返球でアウトになった。しかし、2死二、三塁で主将の阿部葉太外野手(3年)が劇的なサヨナラ打。準決勝に駒を進めていた。
横浜は今年春の選抜高校野球を19年ぶりに制し、松坂大輔が率いた1998年以来の春夏連覇に期待がかかる。達成となれば、史上9チーム目。さらに同一校の複数回春夏連覇は大阪桐蔭(2012年・2018年)以来、史上2校目となる。
(Full-Count編集部)