市立船橋、劇的サヨナラで3年ぶり甲子園 延長タイブレーク制す…八千代松陰ナインは泣き崩れる

サヨナラ勝ちを決めた市立船橋ナイン【写真:岡部直樹】
サヨナラ勝ちを決めた市立船橋ナイン【写真:岡部直樹】

川崎耕司が延長10回に中前にサヨナラ打

 第107回全国高校野球選手権千葉大会は27日、ZOZOマリンスタジアムで決勝が行われ、市立船橋高が延長タイブレークで八千代松陰をサヨナラで下し、3年ぶり7回目の夏の甲子園出場を決めた。

 市立船橋は0-2とリードされて迎えた5回、先頭の9番打者・吉崎大惺内野手(3年)が左翼席へソロ本塁打を放ち、反撃ののろしを上げる。さらに2死満塁とし、6番の井上舜也外野手(3年)が押し出し死球を受けて同点に追いついた。一塁側スタンドで演奏される有名な応援曲「市船ソウル」に背中を押されての同点劇だった。

 6回の守りでは、2番手・島田侑胡投手(3年)の暴投で再びリードを許すも、7回に同点に追いつき3-3のまま延長戦に突入した。タイブレークでは4点を奪われる厳しい展開となったが、“ミラクル”が生まれた。相手投手の制球が定まらず、先頭から連続四球でまず1点を返すと、3番の花嶋大和捕手(3年)が右中間に2点適時打。一気に1点差に迫った。

 さらに死球で満塁とし、犠飛で同点に追い付くと、6回途中から登板していた川崎耕司投手が中前にサヨナラ打を放ち、ルーズベルト・ゲームを完成させた。

 市立船橋は今年4月26日にも、春季千葉県大会3回戦で八千代松陰と対戦し、この時も打ち合いの末9-8で9回サヨナラ勝ちを収めている。

 市立船橋は前回甲子園出場時(2022年夏)には、エースの左腕・森本哲星投手(現巨人)を擁し、1回戦の沖縄・興南高戦に6-5で勝利。2回戦で福井・敦賀気比高に6-8で惜敗した。

【実際の様子】まさかのサヨナラ…涙、涙 起き上がれない八千代松陰ナイン

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