ド軍に大物が電撃復帰? 苦しいブルペン事情、地元紙が予想…浮上した464セーブ男

ブルペンの補強はあるのか
7月31日(日本時間8月1日)のトレード期限を前に、米メディアの間ではさまざまな予想が飛び交っている。チーム最多の19セーブを挙げてきたタナー・スコット投手が負傷者リスト(IL)入りするなど、ブルペンに不安を抱えるドジャースについて、かつての功労者を復帰させる可能性を地元メディアが予想した。
地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」のビル・シャイキン記者は26日(同27日)の記事で、エンゼルスのケンリー・ジャンセン投手のドジャース復帰の可能性について取り上げた。メジャー歴代でも4位に入る464セーブを残しているジャンセンは、2021年まで長きにわたりドジャースで抑えを務めてきた。
同記事では「20年近いプロ生活で多くのことを成し遂げてきたが、経験していないことが一つある。それは、1度もトレードされたことがないことだ」と紹介。さらに25日(同26日)にエンゼルスタジアムでジャンセンが「ドジャースでキャリアを全うすると思っていた」とコメントしたことを伝えている。
ジャンセンは今季ここまで17セーブを残し、セーブ失敗は1度のみ。同記事は今季の成績について、ドジャース退団後では「複数の指標で『ベスト』と評価されるシーズンを過ごしている」と評価。さらに、リーグ平均の防御率を100として相対評価した指標「ERA+」では、ジャンセンは133。これを上回るドジャースのブルペン陣は、いずれも左腕のアレックス・べシア投手とジャック・ドレイヤー投手の2人しかいないことにも触れた。
また、現状ではエンゼルスではア・リーグ西地区4位に低迷し、ポストシーズン進出は厳しい状況で、来季以降の先発投手が不足していることから「エンゼルスにとって最良のシナリオは、クローザーを欲しがるチームがジャンセンに対して過払いすることだろう」と指摘した。その選択肢として「ドジャースはジャンセンを、負荷の高い状況で起用する右腕陣の一員として組み込める」とした。
他方で、ジャンセンは「このエンゼルスというチーム、そしてこのシーズンをまだ諦めていない」とも語ったという。同記事ではエンゼルスに対し「ジャンセンを来季に役立つ投手とのトレードで放出し、その後、オフに再び彼と契約すればよいのだ」と提案した。
ドジャースは現在、登板過多と負傷者の続出によってブルペンのやりくりは厳しい状況にある。2年連続のワールドシリーズ制覇へ、トレード期限までの動向が注目される。
(Full-Count編集部)