大谷翔平への1034億円は「実質無料」 ジャッジを上回り1位に…データが示した“価値”

トレード価値ランキングで1位となった大谷
大谷翔平投手の“価値”がグングン上昇している。米データ会社「ファングラフス」が毎年発表している「トレード価値ランキング」が発表され、大谷が順位を上げて1位に選出された。2023年オフにドジャースと10年7億ドル(約1034億円)を結んだが、後払いであることや大谷が“引き寄せた”スポンサー収入などでチームは絶大な利益を得ており「(チームにとって)彼は『タダでプレーしている』とすら言える」と、凄みを指摘した。
もちろん大谷がトレードされる可能性は限りなく低いとされるが、同サイトのベン・クレメンス記者は、トレード期限を前に、全選手の価値をランク付け。「現時点ではジャッジが最高のプレーヤーかもしれないが、大谷は2歳若くて投手もできる。彼をユニコーンと呼ぶだけでは、その凄さもはや伝えきれない。仮にトレード価値ではなく、『今後5年間、自チームに最も欲しい選手ランキング』をフィールドでの貢献度のみを考慮しても、私はオオタニを1位で選ぶだろう」と指摘している。
大谷はエンゼルスに所属していた2023年は25位、ドジャースに入団した昨年は7位だったが、同年残した大谷の衝撃的な成績と、莫大な日本ファンをドジャースに持ち込んだことも踏まえ、堂々のトップにランク付けされた。
仮に今、大谷をトレード獲得した場合に支払うのは年俸7000万ドル(約103億円)で、後払い金の後の現在価値(NPV)を計算すると4600万ドル(約68億円)になると指摘。それでも同記者は「ロサンゼルス・タイムズ紙」がドジャースが大谷の影響で年間追加収益をおよそ1億ドルと見積もっていると伝えたことを指摘し、「高額契約だなんて忘れてくれ。実のところ、彼は球界で最も“お買い得”な選手なのだ」と強調した。
「極めて控えめに見積もっても、オオタニは収益増分を差し引けば、彼は『タダでプレーしている』とすら言える。もしリーグのベストプレーヤーを実質無料で獲得できるとしたら、彼らは間違いなく野球界で最高のトレード価値を持つだろう」
大谷は今後5年間のWAR予想で毎年メジャートップ級の数字を残すと予想されており、1人で主砲とエースを担える存在はまさに唯一無二だ。「フィールドの内外で他のどの選手とも異なる。オオタニとドジャースの相乗効果が発揮されるのを1年間見てきた今、このリストで彼を上回る選手が、今後長い間現れるとは想像できない。文句のつけようがない」と締めくくった。
(Full-Count編集部)