“野戦病院”のド軍が抱えるジレンマ 絶不調キム・ヘソンの代役も不在…また主力の離脱可能性

代打にエドマン起用できず「今夜は守備に就けなかった」
【MLB】ドジャース 5ー2 レッズ(日本時間29日・シンシナティ)
ドジャースは28日(日本時間29日)、敵地のレッズ戦に5-2で勝利。先発の山本由伸投手は7回4安打1失点で9勝目を挙げ、連敗ストップに貢献した。一方でチームにはまた故障者が出る可能性も。デーブ・ロバーツ監督も顔を暗くした。
試合後、ロバーツ監督が口にしたのはキム・ヘソン内野手、トミー・エドマン内野手の状態だった。5-1の7回、1死満塁でキムに打席が回った。通常なら代打策を取るケースが多いものの、そのままキムを送った。結果は初球を内野フライでこの回に追加点とはならなかった。指揮官は「いつもならキムの代打にエドマンを使うところだったが、彼は今夜は守備に就けなかったから……」と、エドマンの足首が想像以上に悪いことを明かした。
開幕時は好調だったエドマンだが、5月に右足首の炎症で負傷者リスト(IL)に入ると、7月には右足小指の骨折が判明した。その後も出場を続けていたが、状態はなかなか上がらず。再び患部を痛めた。ロバーツ監督は「今夜彼が3イニング守れないから代打に使えなかったのは、すばらしい気分ではない」と口にした。
調子を落としているのはキムも同様だ。6月までは打率.3383、OPS.969と予想以上の活躍を見せていたものの、直近15試合は打率.225、OPS.475と大不振。指揮官は「決して本人は認めないが、(怪我を)押してプレーしている。見て入れば分かる。打撃面では、今、彼は普段の彼ではない。なので、もし異動しなければならないなら、そのどちらか(エドマンかキム)になる」とし、キムとエドマンのIL入りを示唆した。
本来なら2人を早くILに入れることが適切な対応に思えるが、ドジャースの内野陣ではキケ・ヘルナンデス内野手が左肘の炎症ですでに離脱。まだキャッチボール再開の目途が立っていない。チームはこの日、有望株のアレックス・フリーランド内野手を昇格させる見込みとした。逆にいえば、主力が離脱する運びとなりそうだ。
(Full-Count編集部)