大谷翔平が挑む21世紀初の偉業 イチローも跳ね返された“壁”…最速「100」で再発見

ドジャースの最多得点は1890年ハブ・コリンズの148得点
【MLB】ドジャース 5ー2 レッズ(日本時間29日・シンシナティ)
ドジャース・大谷翔平投手は28日(日本時間29日)、敵地のレッズ戦に「2番・指名打者」で先発出場。5回に決勝の2点二塁打を放った。7回には四球で出塁し、フリーマンの適時打で5点目のホームを踏んだ。今季メジャー最速で100得点の大台を突破。21世紀初の偉業に着々と歩みを進めている。
1-1で迎えた5回無死一、三塁。超逸材のバーンズが投じた99.4マイル(約160.0キロ)を振り抜いた。打球速度110.7マイル(約178.1キロ)の痛烈な打球が中堅右を抜け、勝ち越しのタイムリーとなった。そして7回には四球を選ぶと、T・ヘルナンデスの適時打で三塁へ進塁。その後、フリーマンの右前打で生還した。
100得点は3年連続4度目の到達。もっとも、今季は例年以上のハイペースで数字を積み上げている。昨季は8月25日(同26日)の本拠地・レイズ戦で大台をクリアしたが、開幕からほぼ1番を務めたこともあって1か月近く早い到達となった。これでシーズンでは151得点ペース。過去に数々の選手たちが跳ね返されてきた“150得点の壁”を更新できるかもしれない。
シーズン150得点以上は歴代で延べ46度。ナ・リーグでは1930年チャック・クラインの158得点が記録となっている。直近でクリアしたのは2000年ジェフ・バグウェル(152得点)で、21世紀では未到達。2023年に史上初の「40本塁打&70盗塁」を記録したロナルド・アクーニャJr.外野手(ブレーブス)も149得点で惜しくも達成できなかった。
ドジャースの歴代記録は1890年ハブ・コリンズの148得点が最多。2位も1889年ダービー・オブライエンの146得点で、1900年以降の選手で上位10傑に名を連ねているのは、1930年のベーブ・ハーマン(3位/143得点)、2024年の大谷(9位タイ/134得点)となっている。それだけ難しい得点における“過去の挑戦”。2番を務めることが増えたことで難易度は高まった感もあるが、大谷は果たしてどれだけの数字を積み上げるだろうか。
(Full-Count編集部)