青柳晃洋、ヤクルト入団は「必要としてくれたのが一番」 古巣阪神には「感謝もある」

NPB通算154試合で61勝47敗、防御率3.08
ヤクルトに加入した青柳晃洋投手が31日、都内の球団事務所で入団会見を行った。ヤクルトへの入団について「僕のことを必要としてくれたのが一番です」と語った。
入団会見に臨んだ青柳は「まずは自分がメジャーに挑戦してダメになってしまいましたけど、また野球をできる環境を与えていただいたことに感謝が一番です」とコメント。オファーを受けた時の心境を「またプロ野球選手として野球が続けられる喜びが一番大きかったです」と語った。
31歳の青柳は帝京大から2015年ドラフト5位で阪神に入団。2021年から2年連続で最多勝&最高勝率のタイトルを獲得、2022年はさらに最優秀防御率も手にして投手3冠に輝いた。今オフにポスティングシステムを利用し、フィリーズとマイナー契約を締結した。
今季はスプリングトレーニングに招待選手として参加していたが、4試合で防御率12.00と打ち込まれ、3Aで開幕。6月にマイナーリーグのプロスペクトの起用と育成を観察する目的の「ディベロップメント・リスト」に入っていた。マイナーで23試合に登板し、1勝3敗、防御率7.22で、23日(日本時間24日)に球団からリリースされていた。
メジャーでの登板が叶わなかったことに「文化も違いますし野球の違いもあったので、僕はそこで結果を出すことはできませんでした」と悔しさをにじませた。それでも「いい経験をさせてもらった」とし、「タイガースへの感謝もある。またNPBに還していけたらいい」と再出発での活躍を誓った。
古巣の阪神に対しては「しっかり活躍することが阪神への恩返しになると思いますし、手を差し伸べてくれたスワローズへの恩返しにもなる」とコメント。高津監督に対しては「変速投手として憧れているし尊敬している」と語り、ヤクルトへの入団で「僕が入ってより活性化できたら」と意気込んだ。
ヤクルトは現在リーグ最下位に沈んでいるが、8連勝中と上り調子だ。補強期限最終日に、NPB通算154試合で61勝47敗、防御率3.08という実績十分の右腕を加え、一気に巻き返しを図る。
(Full-Count編集部)