ド軍の補強は「真夏の失敗」 地元記者バッサリ…大谷翔平への“影響”も指摘

「ロサンゼルス・タイムズ」がド軍の補強期間を“総括”
メジャーは7月いっぱいでトレード期間の期限を迎えた。ドジャースも積極的に若手らを補強したが、地元紙の記者は「真夏の失敗」と辛辣だった。
地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」のビル・プラシュケ記者は1日(日本時間2日)付で「アンドリュー・フリードマン(編成本部長)は、ドジャースが緊急に必要としていたクローザーの補強に失敗した」と見出しを打ち、コラムを掲載。チーム首脳陣の判断を「真夏の失敗」と断じた。
同記者は「ドジャースには実績のあるクローザーが必要だった。6球団が実績のあるクローザーを獲得した。ドジャースはその中にいなかった」と指摘。記事ではメイソン・ミラー(パドレス)、カミロ・ドバルとデビッド・ベッドナー(ヤンキース)、ライアン・ヘルズリー(メッツ)、ヨアン・デュラン(フィリーズ)ら有力なクローザーが次々と他球団に移籍した中、ドジャースが獲得したリリーバーは実績のないブロック・スチュワートのみだった、としている。
「4億ドル(約589億円)のロースターなのに、最後のアウトを取る投手がいないなんて、この状況全体がクレイジーだ」。記事は、高額年俸を支払いながら肝心な部分での補強を進められなかったフロントへの失望を伝えていた。同記者は現在の救援陣について「タナー・スコットが健康を取り戻すとか、カービー・イェーツが安定するとか、ブレイク・トライネンが若返ることに期待するしかない状況だ」と皮肉った。
外野手補強でもハリソン・ベイダー(フィリーズ)、オースティン・スレイター(ヤンキース)ら守備力のある外野手4人が他球団に移籍したが、ドジャースが獲得したのはアレックス・コールのみ。現有戦力への不安を伝えた。
さらに「突如としてムーキー・ベッツとフレディ・フリーマンの殿堂入り級のキャリアに、静かに終わりの気配が漂い始めている」と主力選手の衰えも指摘。大谷翔平についても「肉体的な負荷があまりに大きく、けいれんで試合を退くほど」と懸念を示した。
ナ・リーグ西地区首位を快走するドジャース。オフの積極補強で注目の巨大戦力だったが、開幕後は怪我人が続出。同記者は夏場からの戦いぶりを心配している。
(Full-Count編集部)