セのDH制導入に“賛否”も…田中将大は歓迎「集中できる」 巨人コーチは「楽しみ」

巨人・田中将大【写真:加治屋友輝】
巨人・田中将大【写真:加治屋友輝】

2027年シーズンからセ・リーグで指名打者制を導入する

 巨人の田中将大投手、内海哲也投手コーチは5日、東京ドームで行われるヤクルト戦前に報道陣の取材に応じ、2027年シーズンから導入が決まったセ・リーグの指名打者制度に言及した。

 セ・リーグは4日に開催したリーグ理事会で「2027年シーズンからの指名打者制(DH制)採用」を正式に決定した。楽天、ヤンキースとDH制を導入しているリーグで長くプレーした田中は、セ・リーグのルール変更を歓迎した。

「投手も負担がかかるし、投球に集中できるのはいいと思う。どのリーグでも、それ(DH制)がスタンダードになってきている。投球に集中できる方がいいですよ。慌てることになりますし、投手にとってはメリットが大きいかなと思います」

 ヤンキース時代の2018年6月8月のメッツ戦では走塁中に足を負傷。両太ももの張りで故障者リスト入りした経験もある。「僕はベースランニングで怪我をしてきた身でもありますし。慣れないことをやるよりは」と語った。

 巨人、西武で通算135勝を挙げた内海コーチは「負担はなくなりますけど、1つのアウトを取れなくなる。どっちもどっちでは」と言及した。ただ、シーズンへ向けた準備が変わると明かした。

「1つ言えるのは、キャンプの時に投手のことだけに集中できる。打撃(練習)がなくなる。その時間を(投手の)技術向上にあてられる」

 投手コーチとしては「楽しみ」があるという。「先発投手が育つのではないしょうか。パ・リーグの先発投手がいいというのは、そこ(DH制)もあると思います。(投手に)打席が回ってこないので、無駄に代えなくて良くなる。(1試合の投球回も)1、2イニングは増えるのではないでしょうか。年間を通していくと、すごいイニングになると思う。先発投手の成長は来年、再来年以降は楽しみになってくると思います」と語った。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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