プロ初先発でまさかのドッキリ「さすがにやめて」 試合中の巨人28歳を襲った“笑撃”

巨人・森田は6回無失点でプロ初勝利も…登板中にドッキリ企画があった
■巨人 2ー0 ヤクルト(6日・東京ドーム)
強気のインコース攻めだった。初回2死二塁。巨人・森田駿哉投手は村上宗隆の懐をえぐり続けた。最後はフルカウントから外角ボールとなるスライダーで空振り三振。「しっかりインコースを使っていかないと抑えられないと思ってましたし、自分もインコースを攻めていくのが武器のピッチャーなので、しっかりと勝負できたのかなと思います」。3冠王を封じ込め、胸を張った。
ツーシームにスライダー。内外角を広く使って6回2安打無失点と好投した。この日はプロ初先発。「めちゃくちゃ緊張した」というが、三塁を踏ませない投球でプロ初勝利を挙げた。杉内投手チーフコーチは「度胸があった。インコースをどんどん攻めて。あれだけインコースを見せられたら、外は遠く感じますよね」と強心臓ぶりを称賛した。
試合中の“ドッキリ”も物ともしなかった。5回終了後、富山商高時代の同級生と後輩がイニング間のイベントに登場。ビジョン越しに「駿哉、頑張って」などとエールを送られた。「あそこまで出てくるとは。さすがにやめてほしい」。少し動揺したようだが、すぐに立て直した。「でも、なんか元気をもらえたので。あそこでもうひとつ頑張れたのかなと思います」。2023年ドラフト2位で巨人入り。社会人5年目の26歳で指名を受けた苦労人は強かった。
阿部慎之助監督は「素晴らしい投球でした。チャンスをつかんでくれた。次もいってもらおうかなと」と次回先発を確約した。「両親にも少しいい所が見せれたのかなとも思うので、まだ、これから続くのでまたしっかりと頑張っていきたいなと思います」と森田。ウイニングボールは両親へプレゼントするつもりだ。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)