甲子園、午後10時超えも“異例”の試合続行 継続試合ならず…「10回のみ続行」

第4試合は9回に綾羽が同点に
第107回全国高校野球選手権は8日、第4日目を迎えた。第4試合では高知中央-綾羽(滋賀)戦が9回までに決着がつかなかった。すでに午後10時を回っていたが、延長10回タイブレークに突入した。
この日、第3試合の横浜(神奈川)―敦賀気比(福井)で4回に強い雨が降り出して一時中断。阪神園芸のスタッフが迅速な整備を行ったが、試合再開は午後6時21分頃だった。中断の影響もあり、第4試合は午後7時50分開始となった。
同大会には昨年から酷暑対策として、最も気温が上がる時間帯を避けるため、「午前の部」(第1、第2試合)と「夕方の部」(第3、第4試合)の2部制が導入された。2部制の第4試合は原則的に、午後10時を過ぎた場合は新しいイニングに入らず、決着がつかなければ継続試合となることが決まっていた。
試合は高知中央が3回、4回に1点ずつ先行。しかし、春夏を通じて初出場の綾羽も5回に1点を返すと、9回に土壇場で同点に追いついた。裏に高知中央はサヨナラ勝ちできず。その時点で午後10時を回っていたが、「10回のみ試合を継続する」とアナウンスがあった。6日の開星(島根)-宮崎商でも開星が継続試合寸前でサヨナラ勝利を収める場面があった。
(Full-Count編集部)