ド軍WS連覇立ちはだかった“難敵” まさかの全敗…レジェンドが警鐘「最大の敵に」

通算152勝ピービー氏「1番から9番まで全員が懸命にプレーする」
大谷翔平投手らが所属するドジャースは、ワールドシリーズ2連覇を目指している。しかし、米スポ―ツ局「MLBネットワーク」が「今、ナ・リーグ最高のチームはブルワーズか」を考察。3度のリーグMVPに輝いているレジェンドのアルバート・プホルス氏は「私はそう思うます」とうなずいた。
日本時間9日時点で、ブルワーズは115試合を終えて71勝44敗の勝率.617。西地区首位のドジャースは116試合を終えて67勝49敗の勝率.578だ。今季の直接対決では、ドジャースが6戦全敗という屈辱もあった。
番組解説者のプホルス氏は「そう(ブルワーズが最高のチームだと)思う。だから今、ナ・リーグで勝率トップなんです。ドジャースも万全な状態ならブルワーズと互角に戦える、それは分かっていますが、ブルワーズはプレーオフで手強いチームになります」と“警告”した。
「ピッチング、ブルペンともにいいですが、私が好きなのは野手陣です。監督は素晴らしい仕事をしている。ブルワーズの選手たちは来る日も来る日も打席の質が高く、三振をあまりせず、守備も素晴らしい。私のカージナルスの時代と同じです。(トニー)ラルーサ監督はスプリングトレーニング中に我々をそう指導していました。ブルワーズは、一番才能が揃っているチームではありません。彼らを侮辱しているのではありません。勝つのは、細かいことをしっかりやるチームです」
これに、元ホワイトソックスでサイ・ヤング賞を獲得した通算152勝のジェイク・ピービー氏が「パット・マーフィー監督が『ブルーカラー(肉体労働者)』と呼ぶ彼らは、正しいやり方で野球をします。1番から9番まで全員が懸命にプレーする。日々違うヒーローが生まれているように見える。それが、いいチームがすることです。ポストシーズンで相手チームのエースや2番手から点を取れるのかという話が出ますが、エースを下す方法は、そのエースを降板させることです。ブルワーズは1番から9番までが質の高い打席を送って、エースを降板させるんです」と示した。
残りのスケジュールを見ながら、司会のグレッグ・アムシンガー氏がブルワーズがMLBの30チームの中で最も厳しいスケジュールで、ドジャースは最も楽なスケジュールであることを説明。プホルス氏も「時として最大の敵になり得ます。私が現役の時、勝率5割未満のチームと対戦した時がありましたが、そういうチームにいる選手は来年の職がかかっています。なかなか手強いもある」と警戒する。
それでも「ブルワーズはスケジュールが厳しいですが、ポストシーズンにたどり着いたらエースや手強いチームと対戦するので、(レギュラーシーズン残りのスケジュールが厳しいことは)利点になるかもしれない。ポストシーズンへの準備ができるからです」と述べた。
(Full-Count編集部)