イチロー氏、大谷翔平へ託す思い「日本人の心を忘れないで」 歩み異なるも「引っ張って」

会見に臨んだイチロー氏 【写真:木崎英夫】
会見に臨んだイチロー氏 【写真:木崎英夫】

大谷翔平は「花が咲いた時には大きくなることが誰の目にも明らかだった」

 アジア人選手として初めて米国野球殿堂入りを果たした、マリナーズの会長付特別補佐兼インストラクターであるイチロー氏が9日(日本時間10日)、背番号「51」の永久欠番式典に出席し、シアトルのファンの前で栄誉を称えられた。その翌日の10日(同11日)には記者会見に登場し、ドジャースの大谷翔平投手に「やっぱり、日本人の代表として引っ張っていってほしいです」とエールを送った。

 投打二刀流として活躍する大谷に「元々、大谷選手の場合は、世界を見据えて、高校生の頃からかな。それが目標だったか夢だったかはわからないですけど、見据えていた場所が違う」と言及した。

 さらに「僕と比較した場合に、僕はまず日本のプロ野球選手になること。そこから小さいことを積み重ねてきた結果だったので、全然(自分とは)スタートが違うんですよね。持っているものも全然違うし。花が咲いた時には大きくなることが誰の目にも明らかだった。日本人の心を忘れないで引っ張っていってほしいと思います」と話した。

 1月に野球殿堂入りが決まったことを受け、マリナーズはイチロー氏の51番を永久欠番にすると発表。永久欠番となったことを記念する式典が9日(同10日)、マリナーズ本拠地のT-モバイル・パークで開かれ、セレモニー中にイチロー氏の銅像建立が発表された。

 7月27日(同28日)には、ニューヨーク州クーパーズタウンで表彰式典に出席していた。日米通算4367安打を放ったイチロー氏の功績が、新たな形で次世代へ残されていくことになる。

(Full-Count編集部)

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