大谷翔平は「最も偽りのない人間」 元敵将→現“同僚”の証言…目撃した唯一無二の姿勢

ドジャース・大谷翔平【写真:イワモトアキト】
ドジャース・大谷翔平【写真:イワモトアキト】

ウッドワード一塁コーチ「昨年は盗塁の要素も(大谷の武器として)加わった」

 ドジャースのクリス・ウッドワード一塁コーチが「二刀流・大谷翔平」の進化について語った。エンゼルス時代には敵将として、今は同じチームのコーチとして見ている。投手と打者でどちらが長けているか聞かれると、「ふっふっふっふっふ。良い質問だね」と思わず笑みをこぼした。

 カナダメディア「スポーツネット」のスポーツラジオ番組「590 The FAN」に出演。「答えるのがすごく難しいけど、正直、昨年打者として見せた活躍もあり、しかも昨年は盗塁の要素も(大谷の武器として)加わった。彼がエンゼルス時代に私は敵チーム(レンジャーズ)で監督として対戦する機会が何度もあった。足は速かったけど、色々なことをたくさん学ぶ必要があったから、盗塁だけでいうとそこまで怖さがあったというわけではなかった」と振り返る。

 そのうえで、「昨年そういうことを実際に学んで、盗塁でもエリートになった。攻撃面ではそういう要素があり、打者として成長した。空振りすることも、ボール球を追いかけることもあるけど、打ち取ることは以前と比べると容易ではない。打者として(以前よりも)断然洗練されたと思う」と成長を分析した。

 右肘手術から今季復帰した投手については「怪我もあり、出場できない期間があった。ただ、彼が投げる球は絶対的にえげつないけどね。思い通りにやり切れば、私的にはおそらく投手の方により気持ちが傾くと思う。本当にえげつない球を投げるからね。でも私の願いとしては、まだその場面が来ないこと。なぜなら、我々としては万全の状態でプレーオフに望んでほしいから、今現在の彼に負担をかけすぎることはしたくないからね」と先を見据えた。

 さらに「彼は私が出会ってきた人の中でも、最も偽りのない人間の一人。とても礼儀正しくて、一生懸命で、私は走塁面で関わっているけれど、打撃ケージ内での練習だったり、準備をしたりトレーニングをする姿を見てると、なかなか素晴らしいことだよ。睡眠もよくとって、自分のケアも怠らないし、家には家族、今は娘もいて。人生で多くのことが起きているけれど、その状況に気品を持って対処する。いろんなスーパースターを目の当たりにしてきたけど、私の中で彼がその点でトップに君臨するのは、球界最高の選手でいることについて彼があんな風に対処ができるから」と人間性を称賛した。

(Full-Count編集部)

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