「なんであそこ振るんだろう」から“覚醒気配”に歓喜 和田一浩さんイチオシの24歳

楽天・黒川史陽【写真:古川剛伊】
楽天・黒川史陽【写真:古川剛伊】

ソフトバンク・近藤は「反対の腕の使い方がすごくうまい選手」

 パーソル パ・リーグTV公式YouTubeチャンネルの「月曜日もパテレ行き」に、GG佐藤さんと和田一浩さんが出演。ソフトバンク・近藤健介外野手の打撃を絶賛した。また楽天の岸孝之投手、黒川史陽内野手についても語った。

 番組冒頭、視聴者から「ファン目線で近藤選手は12球団No.1の打者だと思うのですが、和田さんの目から見てどうですか」という質問を受けた和田さんは、「No.1です。間違いない」と即答。「彼は、右投げ左打ちなんですけど、左手の使い方がすごく上手」と語り、「一般的な右投げ左打ちの選手は、投手寄りの手の使い方がうまい選手が多い。利き腕じゃない方の腕を上手に使える選手って、基本的に少ない。反対の腕の使い方がすごくうまい選手」と絶賛した。

 さらに「あの体重(85キロ)でめちゃくちゃ(打球が)飛ぶということは、“いかに効率よくボールを捕まえているか”ということ」と加えると、GG佐藤さんは、「もっと(体重が)ありそうに見えますけどね。逆方向にも飛ばしますよね」と驚いた様子。和田さんは“参考”と前置きしつつ、「当たるときって、肘が緩んでいないとコントロールができない。彼の場合はずっと緩んだままバットコントロールできて、インパクトできるから、速いボールでも遅いボールでも、どういうボールでも対応できる打ち方をしている」と解説し、「今シーズンは怪我もしましたけれど、技術的に現状No.1」と強調した。

 また2人は、11日に行われた西武対楽天の一戦を“解説”。和田さんは、楽天の先発だった40歳の岸に対し「彼が1年目のときから見ていた。数少ない、一緒にやっていた(現役)選手が、プロに入ってきた1年目の投球スタイルと、今投げている19年目の投球スタイルが全く一緒。素晴らしい」「真っすぐを持ち味に、ずっと投げているすごさ(がある)。だから応援したいんだよね。岸の人間性も含めて、大好きな選手」と笑顔を見せた。

「ファンの人は飄々と投げていると思うだろうけれど、ボソッと面白いことを言う。結構天然だから、可愛げがある」と岸投手の素顔を明かし、「ライオンズ贔屓でありつつ、岸を応援したい気持ちもあるんだよね……」と複雑な心境を語ると、GG佐藤さんも「応援したくなる選手っています。守っていても、点をとってあげたくなる投手っていますよね」と共感していた。

楽天・黒川に期待「持っている能力からしたらこんなもんじゃない」

 さらに、和田さんがイチオシ選手として期待を語ったのが黒川だ。「思い入れがある選手」と切り出し、「解説者になって、彼が1年目か2年目のキャンプでのバッティング練習を見たときに、『良いバッティングしているな。ポテンシャルを秘めているな』と感じた選手だった」と当時を振り返った。

 しかし「ずっと、レギュラーになるだろうと思って追いかけていたけれど、全然活躍していなくて……」と少し悲しそうな表情を見せ、「良いバッティングをしているはずなのに、低めのワンバウンドをよく振っていて、『なんであそこを振るんだろう。そこさえ待てば、ストライクが来るのに』と思っていた」と、ずっと見守っていたことを明かした。ただ、今季ここまでは、規定打席には未到達ながらも打率.310と好成績で打線をけん引している。和田さんは、「やっと、ちょっと出てきたかな。ただ、持っている能力からしたら、こんなもんじゃないはず」とさらなる活躍に期待を寄せていた。

(「パ・リーグ インサイト」編集部)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY