菅野智之が日本人史上10人目の新人2桁 2時間超えの中断も…好投に同僚「神からの贈り物」

1年目に2桁勝利
【MLB】オリオールズ 5ー3 マリナーズ(日本時間15日・ボルティモア)
オリオールズの菅野智之投手が14日(日本時間15日)、本拠地のマリナーズ戦に先発し、5回1/3を3安打1失点で10勝目(5敗)を挙げた。今季は23試合に投げて防御率4.13。日本投手がメジャー1年目で2桁勝利をマークしたのは10人目で、35歳での挑戦で大台に乗せた。
初回は1死からネイラーに右翼線への安打を浴びるも、右翼ジャクソンの好返球による二塁補殺にも助けられ、後続を断って無失点の立ち上がり。2回から4回まで許した走者は四球の1人のみと調子を上げた。5回は先頭にエンタイトル二塁打を許すも、後続を3人で抑えて得点を許さなかった。
味方打線は4回に3点を先制し、5回にも2点を追加するなど、菅野を援護。6回1死一塁としたところで雨が激しくなり、試合は2時間18分中断。再開後に交代となった。
月間防御率が6月は6.20、7月は5.75と夏場に調子を落としかけたが、前回8日(同9日)のアスレチックス戦に続いて連勝。チームはア・リーグ東地区最下位に沈む中、2桁勝利一番乗りと気を吐いている。
トニー・マンソリーノ監督代行はオールドルーキーの好投を「かなりよかったね! 失点を許さず、ストライクを投げ、球速が出ていた。スプリットもよかった」と称賛。「制球もよかった。彼はいい投球をしていた。(雨天中断は)本当に不運だと感じた。彼は今年、よく雨に悩まされている。多くのベテラン投手がそうであるように、(雨に対して)とても上手に対応してくれた」と語った。
ジョーダン・ウェストバーグ内野手は「(菅野は)私たちにとって、神からの贈り物だ。シーズンは私たちが望んだ通りの展開になっていないけど、先発陣の(活躍には)誇りに思っているし、有難いと感じている」とコメント。「(今シーズン)彼をあまり援護できていないけど、変わることを信じている」と話し、チームの奮起を促した。
(Full-Count編集部)