佐々木朗希、復帰登板で2つの「0%」 米データサイトが示した課題「奪えていない」

97日ぶりの実戦マウンドで露呈した課題
ドジャースの佐々木朗希投手が、14日(日本時間15日)に3Aオクラホマシティの一員として、ロッキーズ傘下3Aアルバカーキ戦に先発。2回0/3で6安打を浴びて3失点と、予定の3イニングを投げ切れず降板となった。米データサイト「ピッチ・プロファイラー」は登板後、データで佐々木の“課題”を指摘した。
佐々木は初回、先頭打者に四球を与えられると二盗を決められ、次打者の右前適時打で先制を許した。2死からも盗塁をきっかけに失点し不安な立ち上がりとなった。2回に無失点で切り抜けるも、3回は先頭から連打を浴び、無死一、二塁となったところで交代となった。2回0/3を6安打、1四球で奪三振はゼロと不本意な内容となった。
データアナリストのジェレミー・マスチーノ氏が運営するデータサイト「ピッチ・プロファイラー」は登板後、公式X(旧ツイッター)で佐々木の投球内容の詳細データを公開。「悪魔的スプリットが戻ってきた」と復帰を歓迎するも、「球速が低下し、空振りが依然奪えていない」と課題点を示した。
公開されたデータを見ると、打者がスイングを試みた際、どれだけ空振りをとれたかを示す指標の「Whiff率」は9.1%と低い数値を示している。球種別に見ていくと「スピリット」がWhiff%は28.6%(やや優秀)とある程度の数字を残すも、「速球(フォーシーム)」と「スライダー」はいずれもWhiff%は0%(低い)と課題が浮き彫りとなっている。
最速は95.7マイル(約154キロ)を叩き出すも、41球中ストライクは25球と不安定な制球が打者のスイングを誘えない原因の一つになっている可能性も高い。また3盗塁を許すなど、メジャー復帰に向けて解決すべき課題は多い。早ければ8月下旬のメジャー復帰の可能性も報じられていたが、3か月ぶりのマウンドは課題を露呈した登板となった。