元NPB審判員が語る「守備妨害」 状況で異なる基準…元ロッテOBも戸惑った“違い”

P's UPDATEに出演した西岡剛さん【画像:パーソル パ・リーグTV】
P's UPDATEに出演した西岡剛さん【画像:パーソル パ・リーグTV】

元ロッテの西岡剛氏が「P's UPDATE」に出演

 パーソル パ・リーグTVの公式YouTubeで公開されている野球界の常識をアップデートする番組「P’s UPDATE」。第10回はロッテOBの西岡剛氏と元NPB審判員の坂井遼太郎氏が出演し「守備妨害」のルールについて深堀りした。

 番組では「打者走者による守備妨害」の事例として、5月17日のソフトバンク-楽天戦(みずほPayPayドーム)でのプレーを取り上げた。1死三塁の場面で、ゴロを処理した一塁手は本塁を狙った三塁走者を刺そうと捕手に送球するも、送球は打者に直撃。打者はファウルラインより内側を走っていたとされ、守備妨害とはならず得点が認められた。

 似たようなシチュエーションで守備妨害が宣告されるのは一塁への送球が打者走者に当たった場合。西岡氏が2014年の日本シリーズで、同じようなケースで守備妨害によりアウトになった経験があると話すと、坂井氏は「あくまで一塁への守備に対しての妨害のルール」と説明した。

 坂井氏は「本塁への送球に関しては、たとえ内側で当たってもそれはインプレー」と西岡氏が経験した場面との違いを解説し、わざと当たりに行くような場合は妨害となるが、多少内側に入るのは妨害には取られないと話し、ソフトバンク-楽天戦で起こったシーンが守備妨害に見なされなかった理由を解説した。

(「パ・リーグ インサイト」編集部)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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