阿部監督、長嶋さんから「怒られたんじゃないかな」 追悼試合で零敗「重圧に負けた」

盛大な追悼セレモニーも完敗「とても残念だけど素晴らしい一日」
■阪神 3ー0 巨人(16日・東京ドーム)
巨人は16日、東京ドームで行われた阪神戦に0-3で完敗した。この日は「長嶋茂雄終身名誉監督追悼試合」と銘打たれた特別な一戦となったが、投打が噛み合わない敗戦に、阿部慎之助監督は試合後に悔しさをにじませた。
「とても残念でしたけど、素晴らしい一日になったかな」
この日出場選手登録された先発の井上温大投手がいきなりつかまった。先頭の近本光司外野手への四球と犠打でピンチを迎えると、森下翔太外野手に左越え2ランを浴びた。2回にも2安打を浴びるなど1失点。3回を5安打3失点で投げ終えると、その裏の打席で代打を送られた。
打線も阪神エースの村上頌樹投手の前に屈辱の2安打完封負けを喫した。5月6日の阪神戦(東京ドーム)での一塁の守備で打者走者と交錯し、右肘負傷で離脱していた岡本和真内野手がこの日から「4番・三塁」で復帰したが、2打数無安打1四球に終わった。
全選手が背番号3を背負ってプレーしたことに「みんなその重圧に負けちゃったかな」と振り返った。自身が背番号3を背負ったことには「やっぱり恐れ多いぐらいね、つけていいのかなっていうのもありますし。本当、長嶋さんを象徴する番号なんで」と胸中を語った。この日の完敗の試合展開に長嶋監督だったら選手にどんな言葉を、と問われると「めちゃめちゃ怒られたんじゃないかな。勝てずに悔しそうな表情をみせた。
この日の追悼試合には松井秀喜氏、王貞治氏、原辰徳氏、中畑清氏、堀内恒夫氏、高橋由伸氏らがセレモニーに登場。豪華な巨人OBが来場した試合を白星で飾れなかった。自身もセレモニアルピッチに参加した指揮官は「そうそうたるね、OBの皆さんがいらっしゃって。やっぱりジャイアンツはすごいなと思いながらやらせていただきました」と振り返った。
(Full-Count編集部)