京都国際が激闘後に向かった“相手”「めちゃくちゃいいシーン」 生まれた光景に反響「素敵だ」

廣瀬は「4番・投手」で先発…9回完投&一時勝ち越しの2点打
健闘を讃え合った。第107回全国高校野球選手権は16日に大会第11日目が行われ、第3試合で京都国際が3-2で尽誠学園(香川)に逆転勝利を飾った。激闘を終えた直後、京都国際ナインが向かった“人物”が話題を呼んでいる。
尽誠学園は初回に2失策で先取点を許したが、エースで4番の広瀬賢汰投手(3年)はその後、スコアボードにゼロを並べ、5回まで一人の走者も許さなかった。打っても5回2死満塁から一時逆転となる2点適時打を放った。8回に逆転打を浴びたものの、9回6安打無四球3失点(自責2)の好投だった。
9回裏の攻撃は1番から始まり、1人出れば廣瀬の打席だった。しかし、京都国際のエース・西村一毅投手(3年)が3者連続奪三振で反撃を断ち、廣瀬はネクストバッターズサークルで最後のアウトを見守るしかなかった。悔しそうな表情を浮かべ、ナインとともに整列し、お辞儀をしたその時だった。

廣瀬のもとには次々と京都国際の選手たちが歩み寄り、握手、肩にポンと手を添えるなど、“二刀流”で活躍した相手エースを労う姿が中継映像で捉えられた。スポーツマンシップ溢れる光景にファンも感動したようで、「高校生らしくてまぶしい」「国際のみんなが声をかけて讃えあっていたところめちゃくちゃいいシーン」「最後の挨拶で尽誠学園の廣瀬くんを讃えるシーンも胸熱」「高校野球の醍醐味」「素敵だなぁ」と拍手が送られた。