春夏連覇逃した横浜監督「甲子園中が3:7」 のしかかった重圧…思わず漏らした本音

甲子園から引き上げる横浜ナイン【写真:加治屋友輝】
甲子園から引き上げる横浜ナイン【写真:加治屋友輝】

県岐阜商にサヨナラ負け

 第107回全国高校野球選手権は19日、大会第13日が行われ、横浜が県岐阜商に延長タイブレークの末に7-8でサヨナラ負けを喫し、27年ぶりの春夏連覇を逃した。試合後、村田浩明監督は「相手の応援というか、横浜高校の応援もすごいパワーがあってありがたかったのですが、甲子園中が3対7の感じを受けました」と胸中を明かした。

 先発の織田翔希投手(2年)は初回から先制を許し、さらに1点を追加された4回途中に51球、2失点で降板。山脇悠陽投手(3年)が登板したが、勢いに乗る県岐阜商の打線を止めることができず、5回まで4点を失う苦しい展開となった。

 その後は巻き返し、1点差の8回、県岐阜商の守備が乱れる間に同点とした。9回に1死二、三塁のピンチを内野5人のシフトなどで凌ぐと、延長タイブレークの10回に敵失や阿部葉太外野手(3年)の適時打で3点を勝ち越した。しかし直後に県岐阜商に連打を浴びて同点とされると、延長11回2死三塁で県岐阜商の坂口路歩内野手(3年)に左前サヨナラ打を浴びて力尽きた。

 試合後、村田監督は「あれだけ押されましたし、負けて悔しいですが、県岐阜商業さんにぜひ頑張っていただきたい思いでいっぱいです。タイブレークで3点取り、そのあと長打を打たれたところが全てだったかなと思います。あそこは絶対守らなければならないところ。そこまで詰めることができなかった監督としての私の責任だと思います」と肩を落とした。

「僕も初めてでした」と、重圧について語った村田監督。「しかし、神奈川県大会でも横浜が1点取られると、球場の雰囲気がすごく変わった。そういうことも勉強になった。選手たちはそういうプレッシャーを越えていって、越えていって、今日は越えられなかったですけど、本当に頼もしくなって、本当によくやったなって思います」とナインを称えた。

(Full-Count編集部)

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