甲子園が見惚れた“光景”に「涙止まらない」 試合後、球児が見せた行動に注目「気持ち通じてる」

整列後、県岐阜商・坂口と横浜・奥村が抱擁
「これぞ高校野球」と感激するファンが続出した。第107回全国高校野球選手権は19日、大会第13日が行われ、第3試合では県岐阜商が横浜に8-7でサヨナラ勝利。決着の瞬間、延長11回タイブレークを戦った両チームの選手に場内から大きな拍手が送られた。また、ファンは整列後に球児が見せた“行動”に注目。「涙腺ガバガバ」「気持ちが通じてる」と話題を集めた。
追いつ追われつの展開に決着がついたのは延長11回裏。2死一、三塁で県岐阜商の4番・坂口路歩(ろあ)内野手(3年)が左前打を放ち試合に終止符を打った。マウンドの横浜・奥村頼人投手(3年)は、三塁走者の生還を見届けるとガックリと膝に手をつきうなだれた。1998年以来の春夏連覇を目指した横浜だが、ベスト8でその夢が潰えた。
サヨナラ打を浴びた奥村は整列しても涙は止まらず。そんな奥村と整列後に健闘を称え合ったのが県岐阜商の坂口。4番打者と背番号1をつけた左腕は熱く抱き合い、お互いにエールを送った。中継でもその様子が映し出され、2人の姿に胸を熱くしたファンも多かった。
X(旧ツイッター)では「お互いを讃え合うライバル、いいわね〜」「やばい、また涙出る」「こういうのが見たい」「なんて美しいの」「涙止まらない」「世界一綺麗な光景と涙だよ」「アカンて泣いてしまうやんけ」「これ最高すぎる」などのコメントが寄せられていた。
16年ぶりの準決勝進出を決めた県岐阜商は21日に行われる準決勝で日大三(西東京)と対戦。ベスト4唯一の公立校は横浜ナインの思いも胸に秘め、全国制覇を目指す。